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勝敗とエール

かつて草野球ならぬ草レースに出場した時のことです。 クジ運と対戦相手の油断に付け込んで駒を進めて、決勝戦に向かう盛豚に二人の男性が近づいて来ました。
二人の顔には見覚えがありました。 12人の参加者が1対1で対戦するトーナメント方式のその草レースで、初戦と二戦目で対戦した相手でした。

. 

初戦の相手は中部地区からの出場者で、相手にトラブルが発生して逆転。 二戦目は同じ近畿地区からの出場者で、過去に何度か対戦したことがありますが一度も勝てたことはなく、その内の何度かは大負けしたことがある相手でした。 そのせいか相手に油断があったのではないかと感じたのですが、この時は会心の走りでリベンジを果たしました。 そしてその後も運に助けられて駒を進めていきます…。

参加者はわずか12人ですが、中部地区と近畿地区の合同レースで決してレベルは低くありません。 アウェイで無名の盛豚など誰もマークする人はなく、とうとう決勝戦まで駒を進めました。
実はこの時に盛豚は参加人数を正確に把握できておらず、準決勝と勘違いしていました。 そして出走準備にかかった時に二人の男性がやって来て、
「俺達の分も頑張ってくれよ」
と盛豚に言いました。 自分と戦った相手にエールを送られたのは人生で初めての経験でした。 しかし今度の対戦相手は優勝候補の筆頭で、盛豚とはレベルが違いすぎる相手です(今では全国区の公式レースで2位のツワモノです…)。
「今度ばかりは無理だわ(笑)」
と言い残してスタートラインに向かいました。 結果はやっぱり大負け…、盛豚の悪運もここで尽きました。

優勝を逃したとは言え身に余る成績を残した盛豚は大喜びで撤収し、後になって振り返ってから気が付いたことがあります。 あの時の二人に対して
「任せてくれ!」
と言うべきだったと…。

初戦の相手はもう一人の優勝候補でした(翌年のレースでは彼が決勝戦に出走しました)。 二戦目の相手も盛豚に一度も負けたことが無かった相手です。 さぞ無念だったことでしょう。

盛豚は思いました。 トーナメント戦における勝者とは、自分が重ねた勝利の数だけ敗者の無念を背負って勝ち続け、破れた彼らに
「もしかしたら自分があそこまで行ってたかもしれないんだ!」
という夢を与えるというもう一つの使命を背負って戦うものなのだと…。

決勝戦まで進んだことはそれ以降はありませんが、もしもう一度同じ場面が来たとしたら、対戦相手とのレベルの差に関係なく
「任せてくれ!」
と言うつもりです。

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コメント

こんにちは。
アップされた写真の皆さんの表情がいいですね。
レースが終われば仲間みたいな感じでしょうね。
どんな勝負事でも勝敗は時の運といいますしね。
その勝負の舞台に上がる者にしか分からない努力や過程を知っているからこそ勝負が終わればエールが生まれるんですね。

「俺達の分も頑張ってくれ・・・」
お互い全力を尽くし、真正面から勝負に臨んだからこそ生まれる感情だと思います^^
中途半端なことしてたら絶対生まれません。
相手の実力を認めることが出来る人間も、認められる人間も両方素晴らしい!

>kimotoshiさん

こんばんは。
暗くなってからの表彰式では、皆こんな表情でした。 仰る通り、勝負が終われば仲間みたいなカンジでした。
この時は一生分の運を使ってしまったのではないかと思うほど、とにかく運に助けられました。

>その勝負の舞台に上がる者にしか分からない努力や過程を知っているからこそ勝負が終わればエールが生まれるんですね。

そうですね…、言われてみるとその通りだとしか思えないほどですね。

>ヤマちゃんさん

恐縮です。 私が逆の立場だったら「俺達の分も頑張ってくれ」という言葉を言えたかなと自問すると、正直言って自身がありません。
この時の経験は私に人として大切な何かを教えてくれたような気がします。

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