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復活の朝  ~ エール ~

三年間の眠りからSEIKO5が目覚めた。 もちろん勝手に動きだした訳ではない。
時を刻まぬ時計となってからも、ずっと居間で一緒に過ごして来た。 納得して修理を託せる相手を探し続けて来た。 予算に糸目はつけない覚悟は出来ていた。

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高校一年生の夏に父親が買い与えてくれた時計だ。 父親と兄の分も併せて購入してくれた、少しずつデザインが異なる三つの中から、一番小柄でシンプルな物を選んだ。

初めてのオートマチックは新鮮で、特に自動巻きの独特な振動は今でも気に入っている。 やがて父親が使っていた別の時計も譲り受けて、二つの時計を交互に楽しんでいたのだが、ある日取り返しのつかないミスを犯してしまった。 譲り受けた方の時計を無くしてしまったのだ。
必死になって探したが、とうとう見つからなかった。 机に向かう時に時計と机がゴツゴツ当たるのが気になるので、時計を外して置いておく習慣があって、自動車免許の学課教習の時にも外していたのが仇となった。
残ったオートの時計は一つだけ。 それ以来、風呂と寝る時以外は時計を外さなくなった。

山登りへ北海道等のオートバイでのツーリングへ、青春時代を供にしたSEIKO5は、三年前から眠りに就いたかのように動かなくなった。 修理を試みて時計屋を当たったが、どこも引き受けてくれなかった。
やっつけ仕事などされたくないし、物を愛し時計を愛して快く引き受けてくれる時計屋さんか、それを紹介してくれる人と出会う日まで、探し続ける事にした。

三年が経ったある日、一目見て「オートマチックですね。 知人に相談すれば何とかなると思います」と手を差し伸べてくれる人が現れた。
費用と時間に糸目は付けないし中身のムーブメントを丸ごと交換してもいいから、とにかく蘇らせて欲しいという意向を伝えてSEIKO5を預けた。
そして昨日、SEIKO5は返って来た。 何事も無かったかの様に動いている。

絆や思い出が詰まっている物に執着する自分みたいな人間は、人並み以上に人の世話になりながら生きて行く宿命にあると思っている。 実家に保管している愛車も、身内の支援があるからこそ30年も走り続ける事が出来ている。

自分は平凡なサラリーマンに過ぎず、予算は現実的な範囲に限られている。 だが思い入れが強い物に対しては諦めが悪く、その執着心は尋常では無いと自覚している。
今回はその執着心の粘り勝ちと云ったところだろう。

最後になりましたがゆえさん、助けて頂いて有り難うございました。 心の底から感謝しています。 このSEIKO5と供に新たな時を刻んでいきます。

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― 追記 ―

今回の震災で被災された方々には、改めてお見舞い申し上げます。 昨日までは動揺していた私ですが、光画部(仮名)の皆さんのお蔭で目が覚めて最初の一歩を踏み出す事ができました。 今日のログは第二歩目であり私の決意でもあります。
見た目はボロくて一度は寿命が尽きたかに見えたこの時計も、諦めないという自分自身の気持ちと、それを支え助けて下さった方々のお蔭で復活できました。 ニューヨーク・タイムズ誌で「日本はこれまで幾多の苦難を乗り越えてきた。 今回の災害も乗り越えることができるに違いない」という記事が出ていました。 人は命ある限りあらゆる苦難を乗り越える事ができます。

震災から一夜明けた朝今が一番辛い時だった事とお察しします。 しかし忘れてはなりません。

その朝こそ『復活の朝』だったのだと。

復活はもう始まっているのだと。

皆さんはもう復活への道を歩き始めているのだと。

日本中が、世界中が、この未曾有の困難を一緒に乗り越るべく応援し、エールを送り、自分ができる事を始めているのです。 ある意味人類そのものが力を合わせてこの苦難に立ち向かっているのです。
微力ながら私なりに被災地の皆さんや皆さんを支えてくれる方々のためにできる事を続けて参りますので、決して諦めずに頑張って下さい。

今日のログは被災地の皆さんに送るエールです。

 

震災対策に関するお役立ち知識はこちら(ゆえさん、リンク貼らせて頂きます)
↓ ↓ ↓
http://yuephoto.exblog.jp/15645743/
http://yuephoto.exblog.jp/15655880/
http://yuephoto.exblog.jp/15660708/

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コメント

その気持ち、よ~くわかります。物ではないんです。そこに詰まった見えない気持ちや思い出、時間です。私もものには愛着、執着があるほうで・・・なかなかものが捨てれません。だから増やしません(増えますけど^^;)。なので基本お気に入りが一個あればいいんです。気に入ったものをなが~く愛着をもって使っていきたいです。大切な時計、復活して本当によかったですね^^

こんばんは。
お気に入りの時計、直ってよかったですよね。
特に諦めていたものの復活は喜びも格別ですね。
物にこだわりのある盛豚さんらしいエピソードでした。
そう、復活できるのですよ。
まだ被災地で被害に遭われた方のほとんどは顔を上げる事は出来ないと思います。
だからまずは被害のなかった我々がしゃんとしないといけないですよね。
これは自分自身に言い聞かせてます。

>tomoさん

ありがとうございます。
思い出や思い入れのある物とは、本人にとって数字やお金に換える事ができないものですよね。
こうして私の身の周りには、思い出の詰まったガラクタが増え続けています…。(笑)

>kimotoshiさん
 
こんばんは。
ありがとうございます。 愛用の時計がついに復活しました。
復活です。 復活するのです。 悲しみの涙を流している人も、再会と喜びの涙を流している人も、みんな復活への道を歩き始めているのです。 たとえ悲しみに打ちひしがれようとも、生きる事を諦めない限り必ず明日はやって来ます。 希望へと続く明日が…。
さあ私達もシャンとして頑張りましょう!

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