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伝説

盛豚が若かった頃、オートバイや自動車に熱中している若者達の間では、色々な武勇伝や伝説が語られていたものでした。

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『伝説』と名打って語られている物は、たいていが仲間内の自慢話か、特定の人達の間で語られているローカルな武勇伝にすぎません。 その分野や業界や地域では誰もが知っているというほど名が轟いてこそ、『伝説』と呼ぶに値すると思います。
盛豚もオートバイや自動車や自転車などの乗り物を楽しんで来ましたが、その限られた伝説の中で特に印象深いものが一つあります。 それは何とも異彩を放つ伝説でした。

ある交通課のお巡りさんに関する伝説なのです…。

 

『伝説』と呼ばれるエピソードは、たいていが自称『走り屋』の飛ばし屋さんが「どこそこで何km/h出した」とか、「どこそこで○○をブッチギッた」といったエピソードなのですが、そのお巡りさんの伝説を最初に知ったのは23年前、とある自動車雑誌の投稿欄でした。 そこにはこう書かれていました。

「弟の友達のお巡りさんは、パトカーに○ランドスラムGT-R(レースカーを作るプロショップです)のステッカーを貼っていて、暴走族に恐れられている。 彼に追いかけられて自爆した奴が何人もいる程だ。 彼の愛車はソアラツインターボ改。 彼は今ウェストジャパン・ツーリングカー選手権に出場している」

何ともインパクトのあるエピソードでしたので、新しい乗り物友達ができる度に「こんな話を聞いた事がある」と話してみると、その雑誌を知らない人でも「そのお巡りさんの話は聞いた事がある」という返事が帰って来る事が度々ありました。 それも色々な人から20年以上に亘って…。
証言を並べてみると、思い出せるモノだけでもこれだけあります。

 

 

・オートバイ友達A : 「堺市でオートバイに乗っていたのにパトカーを振り切れなくて捕まった事がある」

・オートバイ友達B : 「堺市で友達の暴走族やってるヤツがパトカーを振り切れなくて事故って入院した」

・自動車友達A : 「堺市に凄ウデのパトカー乗りがいるって聞いた事がある」

・自動車友達B : 「堺市でパトカーがサイレン鳴らしながら走り屋仕様のシビックを追いかけて、交差点をドリフトしながら曲がって行くのを見た」

・自動車友達C : 「信号待ちしてたら暴走族のオートバイがスカイラインのパトカーに追いかけられて来て、交差点でコケてた」

・自動車友達D : 「こないだ友達が峠仕様のCR-Xで、パトカーの追尾を振り切れなくて事故って廃車になった。 前にそいつの友達も同じ様にスターレットターボで事故って全損になった。 二人とも自信なくして走り屋をやめた」

・自動車友達E : 「13シルビアの峠仕様に乗ってた頃に、スカイラインのショボいグレードのパトカーを振り切れなくてガードレールに突っ込んだ。 パトカーに○ランドスラムGT-Rのステッカーが貼ってあってビックリした」

・自転車友達A : 「知ってる。 追尾の時、パトカーが大きな交差点を慣性ドリフトで曲がって行くらしい」

 

 

なんだかスゴイ話が出てきます…。 高校時代の友人や大学の先輩が大阪府警に就職し、警察関係者の知り合いが増えたのでここでも聞いてみると…

 

 

・巡査A(西成署の巡査) : 「その話は聞いた事があるなぁ。 堺○署のスカイラインだろ」

・巡査B(吹田署の巡査) : 「仕事で堺○署に行った時、このR31スカイラインはふつうのパトカーでワンカムノンターボのパサージュだけど、乗り手が凄くて絶対に逃げられへんパトカーだって自慢された。 後ろのバンパーに○ランドスラムGT-Rのステッカーが貼ってあったぞ」

・巡査C(城東署の巡査) : 「知ってる。 大阪府警じゃ有名な人だよ。 昔はジムカーナもやってたけど今はサーキットのレースだけだよ。  検挙率は高いのに追尾過剰だってよく上から怒られてるらしいけど、ぶつけてる訳じゃないんだから問題無いよ。 上の方がおかしいわ。
自分でパトカーの整備は全部やる人なんやって。 最近もドンガメのパトカーで400馬力のチューニングカーを捕まえたらしいで」

・巡査D(第三機動隊の隊員) : 「聞いた事がある。 なんや絶対に逃げられへんパトカー乗りらしいからお前も無茶するなよ」

・巡査E(巡回中の巡査) : 「あぁ、それって○○の事やろ。 俺の同期やねん。 アイツは絶対に逃がさへんからなぁ~。 撃墜マークをいちいち貼ってたらパトカーが真っ黒になるで。(笑)  兄ちゃん、アイツに追尾されたら悪いコト言わへんから素直にキップ切られとき。 逃げようとしても事故るだけやから高くつくで。 先月も一台ヤリよったらしいからのぅ~。 車が廃車になるよりも切符切られた方が安いやろ?(笑)」

 

 

この23年間で実に色々な業界の人達から、そのお巡りさんに関する物凄いエピソードを聞きました。 まるで『こち亀』の白バイ乗りの本田君みたいなエピソードばかりです。
そして驚く事に追尾されて事故った人達も、畏怖の念を抱きこそすれ逆恨みする人は一人もいませんでした。

 

警察関係者の方におかれましては、今も昔も市民の苦情に頭を悩ませる事もあるかとは思います。 理不尽な態度や不祥事は考え物ですが、やはり違反や犯罪に対しては毅然とした姿勢で臨んで頂いていいと思います。 

 

今から20年ほど前に関係者の方に聞いた話ですが、当時のH県警では違反車輌を取り逃がそうものなら「追尾で事故が起きても始末書の10枚や20枚くらい上司の俺が面倒見てやる! 逆走だろうが何だろうが絶対に取り逃がすな!!」と物凄く怒られるけど、追尾中の事故でパトカーを全損にしてしまっても「気にするな。 その意気だ! それより怪我の方は大丈夫か? 次こそは取り逃がすなよ。 始末書は書き上がったら持って来い」と怒られはしなかった一方で、O府警では「追尾で事故が起きたら責任問題になるから、追尾はやり過ぎるな!」と怒られたそうです。
その為、正義感がとても強い人の中には、見切りを付けてO府警からH県警へ転籍する人達もいたと聞いた事があります。 きっとこの伝説のパトカー乗りのお巡りさんも、職場では色々とあった事でしょう。 事実、上司から度々「追尾過剰」と称して訓戒を受けていたけれど、断固として取り締まり姿勢を変えなかったという証言も聞いた事があります。

「事故による被害を増やさない為に」と称して追尾過剰だと批判するという事は、より凶悪な違反や犯罪は見逃すと言っている様なものでは無いでしょうか? そういう意味ではこの伝説のパトカー乗りのお巡りさんは、強い正義感の持ち主だったんじゃないかなぁと思います。
いつかは一度お会いしてみたいと思っていたのですが、風の噂では何年も前に警察官を辞められたとの事でした…。

 

盛豚的には、そのお巡りさんは伝説の男と呼ぶに相応しいと思っています…。

 

 

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