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『カメラスタイル 13 ノンライツ特集』(ワールドフォトプレス社)

カメラ・光学業界には、カメラを作らずに他社のカメラに取り付るためのレンズだけを製作する、「レンズメーカー」が存在します。

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ライカと言うドイツ製のカメラがあります。 昔は世間の「おライカ様扱い」に反発さえ感じていたのですが、こうして銀円カメラの相場が下がって落ち着いた扱いになって来ると、ライカに対する抵抗感も少し減って来ました。 今では一台だけですが所有しています。

今でこそ一流のカメラ・レンズメーカーとして名を馳せるライカ社も、初期のバルナックライカを発売した頃はまだ駆け出しの後発メーカーでした。
当時の市場ではコンタックス社が圧倒的なシェアを誇っており(ほぼ独占状態だったそうです…)、顕微鏡メーカーだったライツ社(当時の社名)のカメラは二割近く安かったのですが、始めの内は手に取る人も少なかったと言われています。

そうして数年が経ち、その「安いカメラ」のユーザーがポツリポツリと増えてくると、
「前に顕微鏡メーカーが出したカメラとレンズが安いから買ったんだ。 レンズはパッとしないけど、ボディーはコンパクトで品質はまぁまぁだから意外とイケルぞ!」
といったカンジで、ボディーの方がじわじわと評価され始めました。 そこでライカに目を付けたのがレンズメーカーでした。

「超大手メーカーのコンタックス用のレンズを出しても、品質の差が大きすぎて誰も買ってくれないもんなぁ…。 一方で安くて小さいボディーが人気になりつつあるライカは、レンズがパッとしないってウワサだな。 レンズの品質でコンタックスにはかなわないけど、ライツにだったら勝てる自信はあるから、ウチがもっといいレンズをライツと同じかちょっと安く発売したら売れるんじゃないかな? ライカは伸びてるみたいだから一丁やってみるか!」

ってなカンジで名門とか庶民派とかあっちこっちのレンズメーカーが、便乗心丸出しのレンズを発売するようになりました。 こうしたレンズはライツ社の純正品『ライツ・レンズ』に対して、『ノンライツ・レンズ』と呼ばれてその数は増えていきました。
この本では、日本ではあまり知られていない物も含めて色々な『ノンライツ・レンズ』が、そのメーカーや時代背景と共に紹介されています。

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『シュタインハイル』という言葉を知ったのも、この本を読んだ時からでした。

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今は無き日本のブランドも…。

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おぅ、アンジェニューも…。

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フーゴ・マイヤーだ! でも値段が高いし国内では玉数が少なすぎて見たことがない…。

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そして伝説のズノー50mm f1,1…。 いつの日かきっと…。

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この本と出会ったことで、盛豚のレンズに対する考え方は大きく変わりました。 それまでは「レンズとはクッキリ・スッキリ写ることが全てだ」と思っていたのですが、この時から「描写という個性ってモンがあるんだな」と思うようになり、今では「レンズの価値は描写の個性で決まる」とさえ感じています。

  
あっ、あくまで個人的な購入動機と判断基準においてですよ。 念の為…。

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