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LOW-RACERの仕様変更

LOW-RACERをちょいと仕様変更しました。

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LOW-RACERに慣れて冷静に車体を観察していくと、徐々に課題が見えて来ました。 その全てを解決するのは困難でしたが、チェーンラインやシート位置などの調整を繰り返してポジション面のデーターを取り、やまおかさんのライトニングM5ローレーサーに試乗させて頂いたのを機に、ペダリングにおける力の掛かり・パワー効率が最も良いポジションの追求に重点を置き、前回のポジション変更で「BB位置に対する相対的なシート位置・角度」に一定の結論を見出せました。

パワーポイントすなわちペダルの位置は、高めの方が力の掛かりが良い傾向があるのですが、完全に理想的なポジションを実現するには、実はもう少しシート位置を下げる必要があります。 ところがシートを下げると前側でフレームに干渉してしまい、下側はアイドラープーリーに干渉してしまうので、シートとBB位置は後退しながら途中までしか下げられませんでした。

(これを…)
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(ここまで下げたのですが、後退しちゃいまして…)
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こうしてシート角を起こしつつ高さはそれなりに下がったのですが、初ポタでやまおかさんから、
「シートとフレームの隙間が気になってたんやけどいいカンジに下がったね。 でもまだ隙間があるからもう少し下げられるね?」
とのシャコタン指導を受けてしまいました…。

またシートが後退してしまった事で、かねてからの課題であった前輪の荷重不足によるアンダーステア(カーブを曲がり難い症状)がより顕著になってしまい、街中の交差点を曲がるのも一苦労で、カーブでも時速20km/hを越えると車体をバンクさせてもハンドルを切ってもほとんど曲がりません。 パワーポイント対策だけでなくハンドリング対策も必要になりました…。
ところが後退したシートを前進しようにもアイドラープーリーが干渉してしまうので、プーリーの位置を見直したいと思ったのですが、取り付け台座が無い位置にプーリーを付けることはできないのでどうにもなりません。

それからLOW-RACERのリヤブレーキはVブレーキになっていますが、タッチの感触が好みに合わないので個人的に好みのキャリパーブレーキへ変更したかったのですが、キャリパーブレーキ用の台座が無いのでどうしようもありません。

こうして一般工具による整備だけでは解決できない課題が増えてきました。

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『China Mascot Products LOW-RACER』は、『RB Performer LOW-RACER』の姉妹品でフレームの材質は鉄です。 リカンベントでさえアルミやカーボン製フレームが幅を利かせる昨今に、「今さら」感のある鉄フレームは重量的には不利ですが、堅牢性は高くて加工が容易な材質です。 
そこでかねてからの課題をまとめて解決するべく、鉄ならではの加工性を生かして仕様変更に踏み切ることにしました。

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[変更点]
1.フレームに台座を新設して、リヤブレーキをキャリパーブレーキに変更する。
2.シフトワイヤーの露出部が二箇所でフレームに干渉しているので、ワイヤーのマウント位置を変更して対策する。
3.リヤのエンド幅を5mm縮めて(135mm→130mm)、ロードレーサー用ホイールに変更する。
4.シートとマウントを見直して、シート位置を5cm前進させる。
5.駆動側アイドラープーリーをシートに干渉しないように後方へ移設する。

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加工と試乗を繰り返すこと二ヶ月半、ひとまずの形に仕上がりました。

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リヤブレーキのキャリパーはシマノ105を選びました。 105はタッチが良くて制動力の立ち上がりもコントロールしやすく、個人的に感触が気に入っています。 また、メーカーが雨天時の制動力の高さを売りにしている事も決め手になりました。
試走してみると従来とは比較にならないほど良く効くのにロックし難くくて、LOW-RACERとのマッチングの良さが確認できました。(Vブレーキの台座は念の為に残しています。)

(変更前)
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(変更後)
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フレームに干渉していたシフトワイヤーの前側は…

(変更前)
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(変更後)
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後ろ側も…

(変更前)
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(変更後)
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フレームのエンド幅を130mmに加工するにあたって、リヤアームを曲げると左右均等に曲げるのが困難ですので、エンドの内側に2.5mmの鉄板を一枚ずつ溶接しました。

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シートポジションについてはフレーム側のマウントを作り直して、マウント位置を下げる事によって重心を下げると同時に、シートの前側を削り込んで約2cm下げながら約5cm前進させました。 これにより懸案事項だった前輪の荷重不足によるアンダーステアが改善されて、コーナリング時には車体のバンク角に応じて自然にフロントタイヤが入って行くハンドリング特性になりました。

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このシート加工こそ今回の仕様変更における最大のポイントなのですが、これはやまおかさんのライトニングM5ローレーサーの構造を参考にさせて頂きました。

以前にも触れましたが、昨年にちょっとだけやまおかさんのローレーサーに乗らせて頂いた事があります。 その挙動はこれまでに乗ったどの自転車とも異なる感覚で、地面に吸い付いていくかの様なその挙動に始めは戸惑いましたが、走り出すとそれはまるで天啓の様に舞い降りてきました。
オートバイの経験がある盛豚から見ると、コーナリング特性がとても未熟な自転車が多いと感じているのですが、やまおかさんのローレーサーは乗り手が目で見た方向に向かって車体が自らバンクし始め、そのバンク角に応じてハンドルが切れ込みながら重心を下げて鋭く曲がっていくコーナリング特性だったのです。

何とか同じ特性をモノにできないかと試行錯誤した挙句、シート前部を削り込んでまでシート位置・マウント位置・マウントの形状を丸ごと真似してみる事にしたのですが、これが功を奏しました。 切れ具合の鋭さまで同じ特性にするにはもう5cmくらいシートを前進する必要があるのですが、それでは座る場所が無くなりそうなので今回はここまでにしています。

実はフレーム後部を加工してリヤアームの角度と重心位置も変更するつもりだったのですが、この加工で十分な効果を得られたので今回は見送りました。 やまおかさんのローレーサーに比べればマイルドな特性ですが、ハンドリング自体は劇的に改善されたので満足しています。

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強度を重視して新設したアイドラープーリーのマウント。(ノーマルのマウントは念の為に残しています。)

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加工箇所は仮塗装の状態ですので、仕上げを兼ねてフレームを塗装したら出来上がりなのですが、外注先が忙しくなってきたので現在順番待ちです…。

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今回の仕様変更によって従来とは全く違う性格の自転車になり、走って曲がって止まってのバランスが向上したので、安心して走れる様になりました。
でも究極を求めようとしたら、ライトニングM5ローレーサーを探し出して乗り換えるしかない!?(汗)

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コメント

地味ながら大掛かりで渋い改造ですね!

こんばんは。
お話には聞いてましたがこうして写真で説明されると非常に分かりやすいです。
改造後は見た目にもすっきりとまとまったというかかっこよくなりましたよね。
これは今度ご一緒して試乗させて頂くのが楽しみですわ。
それより色は決まりましたか?
やっぱり派手な色がいいですよね(笑)

>Satoさん
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ようこそお越し下さいました。 コメントありがとうございます。
地味な所に課題がポロポロと出て来たので、対処していくと長い旅になってしまいました…。 本当はホイールベース延長とリヤアーム角度変更で、重心を下げるつもりだったのですが、そこまで大改造になるとかなり時間がかかりますので、今回は見送りにしました。
しかしここまでやっても、Satoさんのデルタトライクの強いインパクトにはかないませんねぇ。(苦笑)

>kimotoshiさん
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今晩は。
外観的にはシートがフレームに密着して少し下がったので、リヤホイールの天辺とシートの肩口がほぼ同じ高さになり、スッキリしたかな?ってカンジですね。
次回ご一緒させて頂く時にはぜひ試乗してみて下さい。 ちょっとカーブに近付くと車体がどんどんコーナリングしたがるカンジに仕上がってますよ。
後は色ですが…、何色にしようかなぁ…。 何しか派手な色にします!(笑)

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