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『ニッコール千夜一夜物語』(朝日ソノラマ社)

撮影機材と写真を深く楽しみ味わう一つの方法として、レンズと光学を理解する事が挙げられると感じています。

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撮影機材・写真の急激な電子化により、カメラは家電品に置き換わり写真はデジタル画像に取って代わられました。 銀円カメラで写真を撮る事に似た事を、デジタルカメラでデジタル画像を作成する事によって疑似体験できる時代になりましたが、盛豚は今でもその根底にある銀円カメラと写真撮影を楽しんでいます。

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タイトルが示す通りこの本はニコン社製の撮影レンズに関する解説本です。 かつてはニコン社製撮影機材の評論家・ファン・ユーザーにはちょっと暴走気味だった時代があり、単なる工業製品であるニッコールレンズを『御神玉』などと神格化するなど、業界雑誌の記事でも大げさな言い方をすればやや狂信的にも思える記事を見かける事がありました。
ニコン社の姿勢と製品を評価して愛用している盛豚も、こうした冷静さを欠いたえこ贔屓の文章は読むに耐えませんでしたが、この本はニコン社の技術関係の方々がニッコールクラブの季刊誌向けに掲載された記事の一部を抜粋した物であり、純粋に技術と意義を解説されているので、写真機材に関わる人なら誰にでも読み易いと感じます。

(本文中では28本のレンズに関する解説が掲載されています。)
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今日では当たり前になった種類のレンズを開発する時の苦労談や逸話、その機能が不可能を可能にして今日の常識を築き上げたという技術的な意義など、事細かに解説されています。

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(高級レンズではなく普及機に秘められた技術的な意義の話が…)
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プレミアが付き過ぎたり玉数が少な過ぎて手に入り難く、自分で検証するチャンスが得られないレンズもあるのですが、そうしたレンズについても冷静な解説をしてくれていますので、こうしたレンズと光学を理解する上では非常に役立つ本です。

(ノクトニッコールに関する検証記事については、業界雑誌では的外れな物ばかりでしたので、この記事は大変勉強になりました。)
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特殊機能のレンズについても技術的に噛み砕いて解説されていますので、寝酒を飲みつつさながら夜の参考書といった読み方にも向いています。(笑)

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(必要に応じて画像・断面図も盛り込まれています。)
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(現在ではこういう信念と情熱に支えられて開発されたレンズはもう…)
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引用的な話題として、市販されなかったプロトタイプについても触れられています。

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同社が世界に誇るあの技術者についても…

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『実用中古標準レンズ100本ガイド』と並んで、盛豚の撮影用レンズに関する理解を支えてくれる大切な一冊です。

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