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M5はビジュアル仕様を目指す!?

暫定仕様で走り出したM5を更に自分の好みに合わせて手直ししているのですが、今回は色についても楽しく悩みながら進めています。

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リカンベント・レーサー乗りにとって理想のポジション追求は永遠のテーマとも言えるのですが、盛豚はM5のポジション出しにあたって、

①フレームに対するシートの前後位置を確定する
②シート角とBBの相対位置を煮詰める

という順番で進めており、①が済んだ段階で直ちに解決しなければならない新たな事案が発生しました。 シートポジションがそれまでよりも低くなったのでハンドルステムの相対位置が高くなり過ぎてしまい、走れなくは無いものの前方視界が狭くなってしまったのです。
このM5にはコラムが長いフロントフォークが組み込まれており、余ったコラム長の部分にスペーサーが五枚も入っていました。 単純計算でこの分だけハンドルステムの位置が高くなって視界が狭くなっている事になるので、対策として余った部分のコラム長をカットする事にしました。

(変更前:スペーサーが五枚も入っています)
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(スペーサーの中にはタチさんの脚のように長いコラムが…)
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(変更後:ステムの付け根の位置が下がって視界が広くなりました)
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ステムを対策したところで今度は老朽化したフロントタイヤの対処です。 車体を弄っては近所をチョイ乗り試乗というパターンを繰り返したところ、四回目の走行の時に予想していた通りアッと言う間にフロントタイヤの飴色サイドウォールが裂けてしまいました。

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今回は経験的に予期していたので事無きを得たのですが、年月が経っていてしかも長期間に亘って乗っていないという車輌(いわゆる『長期保管車』と呼ばれるヤツで、これにはデッドストックの新車も含まれます)では、こうして長い年月を経て急に乗り始めると、乗り始めて少し経過した頃にタイヤなどのゴム類やワイヤー類を中心とした耐久消耗品が次々に突然破損を起こす事がありますので、手に入れてもいきなりカッ飛ばして走るのは禁物です(個人的な意見に過ぎませんが単なる知識だけではなく、オートバイや自動車などでこうした長期保管車を含む数多くの中古車と対峙して来た上での経験論です)。

もしも逸る気持ちを抑えきれずにいきなり下り坂でカッ飛ばしている最中にブレーキワイヤーが「ブチッ!」と千切れた日には、シャレにならないどころか自他共に命に係わります。
長期保管車やかなり走り込んだ中古車を手に入れた場合は、逸る気持ちを抑えてまず走る前に入念な点検を済ませてから、初期トラブルを一通り出し切るまでの間は慎重に様子を探りながら低めの速度で走行テスト(自動車の場合は運転者一人だけではなく、客観的な観察に専念できる人を同乗させるという意味で、二人乗りで行います)を繰り返しつつ、整備・OHを重ねていくのが妥当というか必須手順だと考えています。

自分で整備できない人や微かな予兆を感じ取る注意力と鋭い感覚を身に着けていない人は、長期保管車には手を出さない方が無難かもしれません。 しかしながら今回の盛豚みたいに特定車種の絶版車(自動車で例えるとハコスカみたいな旧車とかね…)を欲しくなる事も時にはあるかもしれませんので、そういう時にはこの様な姿勢で臨むと多少はリスクを低減できる傾向があります(「低減」であって「無くなる」では無い)。
ちなみに自分で整備できる人であっても、購入後に修理代がかさむのが宿命ですので十分な費用を確保しておく必要があります。

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※…(手放す側の前オーナーはちゃんと走っていた頃の記憶しかないので、こうした厳しい現実と出費に直面する事は無いかもしれませんが、中古車を購入する側になった事がある人なら思い当たる事があるのではないでしょうか? 現役で絶賛稼働中な車体でも無い限り中古車とはこういう宿命をある程度は背負っている物ですので、レストア感覚で気を長く構えて楽しむのが中古車や絶版車と上手に付き合うコツです。)

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例によって悪い癖(脱線話が止まらない…)が出てしまいましたが、ここからは話を戻してサクサク修理しましょう。 新調したタイヤはLOW-RACERで実績のあるパナレーサー・ミニッツライトPTです。 LOW-RACERでは半年でうっすらとした一本のヒビが一周した時に少々不安を感じましたが、エアボリュームを重視してリムに対してやや太目のサイズ(28-451)を組み込んでいた影響は否めませんし、その後はクラックが増えていない事やグリップ力が高く安定している事などを評価して、今回(23-451)はチューブもセットでパナレーサーに交換しました。

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ところが組み込んで翌朝に見てみると空気圧が半減していたので、タイヤを外してチューブを点検したのですが異常は発見できません。 しかし現実として空気圧が一晩で半減しているので、何らかの異常が発生しているのは間違いありません。 そこで水に浸けてバルブ周りも含めたチェックをしてみたところ、一通りのチェックでは異常を発見できませんでしたが、20分もかけてかなりしつこく調べ続けて初めて分かるほど微細な穴が開いていて、いわゆるスローパンクを引き起こしているのを突き止めて修理しました。

パナレーサーのチューブは見た目の質感の高さが気に入っているので、使うのはこれで4本目になります。 ところが今年の夏にも出先でのパンク対応の時に携行していた新品購入後三ヶ月の予備チューブを開封すると、バルブの付け根がバックリと破れていて全く使い物にならないという事がありました(出先だけにガッカリした事この上なしでした…)。
前回は「たまたまだろう」と無理やり自分に言い聞かせていたのですが、これで4本中2本の不良品発生率になったので今回はちょっと凹みました。 タイヤ本体の質がイイだけにとても残念です…。
ちなみにパナレーサー以外で多用しているシュワルベ社製品については、タイヤ本体の信頼性に疑問を感じているのですが(サイドカットやカーカス破断などのドイツ製品らしからぬ深刻なトラブルが…)、チューブについては見た目の質感こそパッとしないもののこれまでに8本中1本しか不良品は発生していません。

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続いてディレーラーとブレーキを刷新します。
リヤディレーラーに歪みが生じていた事もあり、見直しついでに前後とも現行の10速専用品に変更する事にしました。 またブレーキについては横引きタイプのブレーキは効きが弱くて頼りないので、十分かつ安定した制動力を追求します。

ブレーキについては純粋なサーキット競技用として使われるのであれば、ロックし難くて中・高速域での減速力が強ければある程度は事足りるのですが(自動車やオートバイでもサーキット競技専用ブレーキでは、「停止力」はブレーキロックに繋がってしまって危険ですのでの除外されます。 ちょっと前までのデュラエースやアルテグラにもその傾向がありました)、今後は盛豚が一般道で走るので停止力まで視野に入れつつ天候に影響され難くてバランスの良い物に変更します。

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今回のディレーラーやブレーキなどのコンポーネンツ変更にあたり、まず最初にその方向性を打ち出す時点で非常に迷いました。

元々コンポーネンツに対する盛豚の個人的な見解として、シマノ社製で云うアルテグラやデュラエースなどのトップ級グレードは明確なレース用部品なので、Yおかさんを始めとする高速型のベントライダーの方々とはかけ離れたホビーライダーである自分が使っても、無用の長物に終わると考えています。
確かに良い物は良いのかもしれませんしブレーキにお金をかけるのは大切な事なのですが、純粋なコストや費用対効果を考えると105でさえ品質と性能を使い切れない過剰投資となるかもしれないのに、その二倍だの五倍だのという金額を注ぎ込んだところで、安全や速度やパワーやスタミナがその二倍だの五倍だのになる訳ではないからです。

まぁトルクが細い上にクロスレシオのギヤを好んでシフト回数が多い乗り方をする盛豚ですので、「カセットスプロケットのギヤ比に幅広い選択肢がある事」に加えて、ある程度は「保険」と「助けて貰う」的な意味を込めて105を選ぶ機会が多いのですが、今回は車体がM5ですので「流石に今回だけは車格に見合う走り方を想定して高グレードの物を選ぶべきだろうか?」という迷いがありました。
そこで少し前の型番でアルテグラやデュラエースを集めようかとも考えたのですが、よくよく車体を観察している内にある事に気が付いたので、お馴染みの105を組み込む事にしたのです。

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このM5を手に入れた時から、色に関して前オーナーのセンスが明確に打ち出されている事をヒシヒシと感じていました。
銀色の車体に入るパーツの別色は金属色か黒のみ。 これによって余分な物が目立たずにシャープなフレームのラインが引き立てられて、より精悍な印象を与えられています。 ブレーキの強化についても始めは銀色の車体には金属色のブレーキをと思ったのですが、元々付いているブレーキが黒いので車体のラインからブラックアウト(ツヤの少ない黒に塗る事で視覚的に存在感を消し去る事ね…。 街中ピスト乗りの人達はブレーキを外したりせずにこういう技を上手く使いましょう!)されており、スッキリとした印象を与える事でシャープさを引き立てる事に一役買っている事に気付いたのです。

「余分な物はブラックアウトして車体のシャープさを引き立てる。 この路線を継承してM5はビジュアルにも拘って仕上げよう…」

こうしてなるべく真っ黒のコンポーネンツを求めて、いつもお世話になっているkimotoshiさんが年始に納車されたロードから取り外して仕込んでられた漬物を、無理にお願いして譲って頂きました(kimotoshiさん、ありがとうございました。 頂きま~す!)。
漬物とは言っても封印シールが残ったままの未使用品で型番も現役の5700系ですので、素材の香りがほのかに残る水茄子の浅漬けみたいな物です。(笑)

Fディレーラーのチェーンガイドはチェーンとの摩擦があるので、本体だけが黒くなってました。

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Rディレーラーもプーリーガイドが銀色ですね。 ちなみに手持ちの銀色105では逆にプーリーガイドが黒くなっていますので、分解して入れ替えてオリジナル真っ黒105を作ろうと思ったのですが、分解できない構造になっていたので諦めました。

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Fブレーキはテクトロの横引きタイプから105の縦引きタイプに変更する事で、猛烈に効きが良くなりました。

(変更前:横引きはコンパクトな見た目がスッキリしててイイんですげど効きがイマイチで…)
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(変更後:ちょっと大きくなりましたが効きはバッチリです!)
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Rブレーキも同様に変更します。 M5はホイールベースが140cmと長いので(Performer Low-Racerは125cm、China Mascot Products LOW-RACERは130cm)、アーチブレーキを取り付けても余裕でスペースが余ります。

(変更前:コンパクトな見た目は申し分ないのですがFと同様に効きがイマイチで…)
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(変更後:Rの105はChina Mascot Products LOW-RACERでもお世話になってるお馴染みさんです)
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実はこの前後ブレーキAssyについては色などのビジュアルにも拘るあまり、ブレーキシューはリムの色に合わせて組み直してあります。
ブレーキをブラックアウトしたのは良かったのですが、105の黒ブレーキはご丁寧にブレーキシューの台座まで黒くなっているので、そのままM5に組み込むとリムに『お歯黒』が入ってしまいます。
ブレーキのアーチは表面がアルマイト処理されていますので先端だけ色を落とす訳には行きませんが、せめてシューだけでもリムの金属色に合わせるべく組み換える事にしたのです。(←ほとんどビョーキ…)
シューを台座とゴムに一旦バラして、台座だけ105の黒色から元々付いていたテクトロ製のポリッシュの物に交換して組み直し、105のゴムを組み込んだポリッシュのブレーキシューに仕立て直して組み込みました。

(ピスト乗りの若人よ、「ブレーキを外すのではなく視覚的に存在感を消す」のが本物のテクニックなのだよ!)
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またビジュアルに拘るあまり、サイコンのコードやワイヤー類を固定するタイラップについても、黒い箇所には黒の極細タイラップ・フレームなど銀の箇所には白の極細タイラップに巻き直しました。 シフトケーブルやブレーキケーブルについても今は暫定仕様の状態ですが、今後は最終仕様が確定した箇所から順次ビジュアル仕様に引き直していく事にします。(←完全にビョーキ…)

(変更前)
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(変更後)
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そうそう、先日取り付けたヘッドレストについてですが、中身のフレームが柔らかい上に付けっ放しで角度が寝過ぎた状態になっていました。
実はChina Mascot Products LOW-RACERでも採用した「一般的にローレーサー向きとされているホールド性重視のタイトポジション」に対して、今回はミッドレーサー用の銀色シートの形状と併せて、リカンベント用ヒルクライムポジションを応用した「呼吸効率を重視してパワーとスタミナを追求したポジション」を模索していたので、まだ曲げ起こしていなかったのです。

シートクッションの形状調整でシートもある程度の方向性が固まりつつあるので、「そろそろヘッドレストの角度も調整しようかな…」と思っていたところ、先日の交換試乗でやまおかさんから「ヘッドレストのポジションが寝過ぎてて甘いね」とのご指摘を頂き、すぐに対策しなければならなくなりました。

対策はすぐに思いつきました。 このヘッドレストとは対照的にChina Mascot Products LOW-RACERに付いているヘッドレストは硬くてやや窮屈なほど起き気味なので、中身のフレーム部分を入れ替えてみる事にしたのです。
試乗してみると効果抜群! 高い呼吸効率を確保しつつ首を支えてくれるポジションになりました。

(変更前:ヘッドレスト内部でフレームは緩やかな「つ」の字状にカーブしています)
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(変更後:ヘッドレスト内部でフレームが「つ」の字状に大きくカールして逆S字になってます)
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よし、これでフツーに走りに行けるようになったかな?

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完成にはまだ程遠いけれど…、

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そろそろグルメポタにでも行くとするか…。

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コメント

フロントブレーキは、アウタとフレームの干渉大丈夫ですか?
横引きタイプのブレーキキャリパーだったのは、アウタの干渉問題があったからだと推測するんですが。

私のBARONも実はモノトーンがコンセプトで、基本シルバーと黒でまとめています。

ただ盛豚さんほど細かいところまでは拘れていませんが・・・

ハード面のセットアップが完了しても、ビジュアルまでまとめようとしたら、手間もコストもかかりますが、その過程は楽しいもんですね(^^)

>ツカモトさん
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お陰様でライトニングM5は前輪とフレームのクリアランスが広いので、ハンドルを左に45度以上切って始めてアウタが少しフレームに触れるといった感じで、影響を及ぼす程の干渉はなく大丈夫でした(リヤもシートとのクリアランスが広いので大丈夫)。
本国製M5だとクリアランスが狭いので、横引きタイプのブレーキキャリパーが必須になりそうですね。

>えむきゅうさん
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やはりそうでしたか。 mixiで拝見しているえむきゅうさんのBARONにも明確なカラーコンセプトを感じていました。
ビジュアル仕様は手間が掛かりますしキリがありませんけど、その都度視覚的に効果を実感できますので楽しいですよね。

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