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視認性の高い色・服装の大切さ

盛豚は自転車の車体や自転車用の衣類について、なるべく明度の高い色の物を選んでいます。 その理由は周囲からの視認性が高くて見え易いからです。

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まず始めに、今回の話は自転車と色に関する『視認性の性質』についての話であって、自転車と人による色の好みをとやかく言うものではないという事を予めお断りしておきます。

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夜に自動車を運転して暗い住宅街や灯りのある街中や郊外の暗がりなどを走りながら観察していると、自転車や歩行者が周囲からどう見えているのかを含めて色々な事が見えてきます。 そしてその時に強く感じる事の一つとして「物は色によって視認性が大きく変わる事」が挙げられます。

自動車を運転していると「大きい物は見え易く小さい物は見え難い」という傾向がある事を実感できます。 ちなみに視覚的に感じる大きさは同じ大きさでも色によって変化すると言われており、明度の高い白~赤・橙・黄色などの暖色系の色(『膨張色』と呼ばれています)は実際の寸法・面積よりも大きく感じられ、明度の低い黒~青・濃緑などの寒色系の色(『収縮色』と呼ばれています)は実際の寸法・面積よりも小さく感じられるるのだそうです。

(同じ大きさでも左の膨張色の方が大きく見えます)
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そして大きさだけでなく肉眼で捕捉しやすいという意味でも膨張色の方が見え易く(早く発見できる)、収縮色の方が見え難い(発見が難い)傾向も感じられます。

(土手の上のサイクリングロード上で遠くに歩行者の姿が見えますが…)
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下の画像の赤○で囲った二人の歩行者の内で右側の黒づくめの服を着た人よりも、左の黄色い上着を着た人の方が目に留まり易いのがお分かり頂けるかと思います。

(と言うか一枚目の画像では右の黒づくめの歩行者を見落としていた人も多いのでは?)
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続いて最も人身事故が多い時間帯と言われている薄暮(「はくぼ」と読みます)の時間帯に道行く自動車を撮影してみました。

※…(薄暮の時間帯は暗闇ではないのでぼんやりと周囲は見えているものの薄暗く、実は周囲の物との距離や速度などの相対関係が暗闇と同じくらい把握できない危険な状況だと言われています。 つまり「見えているつもりで見えていない」状況であり、状況に対して相対的に注意力不足となり易いので、過剰なくらいの警戒心が必要な時間帯であると言えます)

一枚目の画像の白いワンボックス車よりも二枚目の画像の黒いワンボックス車の方が一回り大きい車輌なのですが、ほとんど同じ大きさに見えます(しかも白いワンボックス車はシャコタンにしていたので、より小さく見えている筈なのに…)。

(目に留まり易くて実際の大きさよりも大きく見えるシャコタンワンボックス車)
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(目に留まり難くて実際の大きさよりも小さく見えるので、上の一回り小さいワンボックス車と同じ大きさに見えます…)
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こうして見ていると膨張色を選ぶ事で視認性を高める事に繋がるのだと分かりますが、それが蛍光色だと更に視認性が高まります。 正面手前にいるスーツ姿のサラリーマンと右奥にいる蛍光オレンジの上着を着た人では視認性に大きな違いがあるのが分かります。

(正面奥のスーツ姿のサラリーマンに至ってはほとんど見えません…)
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自転車は交通の構成物の中では軽車輌に属しており、歩行者と大差無いほど小さい物です。 表面積は非常に小さくて自動車やスクーターみたいなボディーという『面』ではなく、細いパイプという『線』の集合体ですので大きさのわりには視覚的に『物体』として捕捉し難く、夜にライトの光を向けても光を受ける面積は非常に少ない構造をしています。
デジカメで塀の前に置いた自転車を撮影すると、オートフォーカスのセンサーが自転車を通り抜けて奥の塀にピントを合わせてしまう事がよくあるのですが、これは細いパイプの集合体である自転車に『表面積』が少ないせいで、寸法のわりにいかに視覚的には捉え難いかを物語っています。

(夜間の自転車とスクーターの視認性の比較イメージ)
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それから夜に自転車用ライトを灯けて走っていても、光源の面積は自動車から見れば豆粒くらいの大きさしかありません。 その上に流行のLEDライトは光を真正面にしか飛ばさないので、真正面から少しでもずれた角度からはほとんど見えません。 これが人にもよりますが時速15~30km/hくらいの「車輌のスピード」で夜の道を走るのです。
こうして考えてみると我々が愛用している自転車という物が、他の車輌に比べていかに人の目に留まり難い物であるかが分かります。 これは同時に「自転車は見落とされて事故に逢い易い傾向がある乗り物だ」という事を意味しています。
実際に無灯火の自転車に暗い色の服装をした人が乗って走って来ると、忍者が闇に紛れている様なものなので至近距離に近付くまでほとんど見えません。 ライトが灯いていても結構近付かなければ見落としてしまいがちです。

これらを踏まえて自転車に乗る上で安全性を高めるには、膨張色を利用して視認性を高める事が有効であると考えました。

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近年では全高が低くて周囲からの視認性が良いとは言えないローレーサーを含むリカンベントを楽しむ機会が増えましたので、車体も服装もなるべく視認性の高い色を選ぶ事を心がけています。

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※…(一部、タチさんとfoxhounderさんの画像を転用させて頂きました)

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コメント

おぉ~っ!
これはまさに私の専門分野。
まさかここまで色彩学的見地で考察されるとは流石に懐が深いです!

それに引き換え、当の専門の私は知識を全く活用してません(^_^ゞ
その分、ヒカリモノには拘ってビカビカ光らせてますが・・( ・ε・)

黄色系の色の視認性は誰もが認めるところですね。
今でこそ少なくなりましたが、鉄道車両の前面に塗られていた黄色やクリーム色の事を「前面警戒色」と呼んでいる事でも明らかですね。

こんばんは
私も自転車や服は明度の高い色のものを選んでいます
単に派手好きなだけなんですが(^_^;)
でも、周りに見えやすいかな、ということもちょーっとは考えていました、多分・・・
でも、薄暮や暗くなってからの黒ずくめのランナーはほとんど忍びの者ですよね
周りから見えていないことが分かっているのか不思議です

>えむきゅうさん
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オートバイでは黒っぽい服装が多かったのですが、自転車は乗り始めからド派手な色ばかり選んでます(ウェアのほとんどが黄色です…)。
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>その分、ヒカリモノには拘ってビカビカ光らせてますが・・( ・ε・)
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ヒカリモノというと愛用の金縁のサングラスの事でしょうか? それとも愛車AMGベンツの金ピカメッキモールの事でしょうか…。((((;゚Д゚)))))))

>しょうやんさん
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黄色やオレンジは暗くても目に留まり易いですよね。
工事車輌や工事現場のバリケードに黄色・オレンジ系が多いのも同じ理由らしいですし…。
「前面警戒色」ですか…。 自転車でのスポーツ走行用の服は何かと黄色を着ている私は、傍から見れば「コイツ全面要警戒」なのでしょうか…。(汗)

>cycle446さん
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今晩は。
446さんの自転車郡を見ていると、色の明度を意識されている事が何となく頷けます。
私も長らく「薄暮や暗くなってからの黒ずくめのランナーはどうなのかな?」と考えていたのですが、最近にわかに蛍光色のシューズと靴紐が流行り始めましたね。 自転車用の衣類にも積極的に蛍光色を採用して欲しいと思うのは私だけでしょうか…。

金縁のサングラス・・・?

・・・あれはただのメガネです( ̄▽ ̄;)

しかもあんときゃ~ただのスポカジやったはず・・

変なイメージつけんといてぐださいよ(^_^ゞ

>えむきゅうさん
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とても自転車乗りには見えないその風貌…、思わずフルスモークのAMGベンツを探してしまいましたよ…。(笑)

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