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Sugino Mighty クランク

趣味の自転車乗りにとってクランクに限らずコンポーネンツに関しては、「いつの日か○○○社のブランドパーツを手に入れて使ってみたい!」という、ある種の憧れにも似た願望というモノがあったりするのですが、実は盛豚にも以前からそうしたパーツブランドがありました。
それがSugino社のクランクです。

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M5には170mmクランクが組み込まれていたのですが、盛豚がリカンベントで使うクランクは175mmクランクです(考察と検証とその後の走りを通じて出した結論です)。 その為このクランクについては初めから交換するつもりだったのですが、46T-34Tという小さめのフロントチェーンリングが組み合わされていてファイナルギヤ比が低めだったので、念の為に他の部分の手直しを先に進めながら様子を見て来たのですが、やはりクランクのクストローク不足を感じた事に加えてギヤ比が低くて加速の伸びが今一つ足りなかった事から、やっぱり交換する事にしました。

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盛豚にとってクランクと言えば『Sugino』、『Sugino』と言えば王冠エンブレムの『Mighty』クランクです。

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あっ、間違った。 これはミルククラウンですね。(汗)

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ちゃうちゃう、これもちゃう!

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失礼しました。 こちらです…。

今回選んだ『Sugino Mighty』クランクはその代表ともいえる存在です。 しかし物の違いも分からない初級レベルの内から高級品を求めるのは、分不相応でみっともないと思って(BSモールトンを弄り回した後で気が付いて反省しました…)何年も我慢してきましたが、今回はどの道クランク長の関係で変更せざるを得ませんので、M5に見合う物を選ぶと言う意味も込めて導入に踏み切りました。

古い物(「ボロ」という意味じゃなくて「クラッシカルな物」という意味で…)が好きな盛豚ですのでデザイン的にはビンテージ物の方が好みでしたが、チェーン互換性(対応ギヤ段数の違い)や入手性(長い物を探しても171mm位しか出て来ません…)などの現実面での問題から、今回は素直に現行品を新調します。

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クランクを調達する前にまずは下準備と現状把握をする意味で、クランク周りを軽くバラして各パーツをチェックしつつ清掃・グリスアップしていきます。 クランク・チェーンリングについては交換せざるを得ませんでしたが、BBについては取り外して油汚れを拭き取ってみたところ、何と『WORLD CLASS』のチタニウムBB(チタンシャフトを採用していて重量はたったの159gと、あり得ない軽さです!)が入っていました。

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有り難く拝んで清掃・グリスアップしてから再び組み込みます(もちろん継続使用に決定です!)。

そして数日後にクランクセットが届きました。

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『Sugino Mighty』クランクにはP.C.D.:130mmのノーマルクランク『Comp.Road』と、P.C.D.:110mmのコンパクトクランク『Tour』と、ジュニア用の『Mignon』の三種類があります。 今回は175mm長の『Mighty Tour』(50T-34T)を選びました。
色はクランク・チェーン共に「シルバー」と表記されていたのですが、何の!どうしてどうして! クランク本体も綺麗に表面仕上げされていますが、チェーンリングの綺麗な素材色は大いに気に入りましたよ。

このクランク・チェーンリングについては奇をてらう事なく手堅い形状に纏めてある辺りにも好感を持てます。 過去に自分の知識不足を棚に上げて「当たり前の形で新鮮味が無い」などと言っている無知な人の意見をNET上で見た事もありますが、円形回転物の合理的な形状として軸と縁を繋ぐ支柱については軸部分で最低でも5本以上ある方が望ましいと聞いた事があります。
これは自動車のホイールを見れば一目瞭然で、R32型GT-RやZ32型フェアレディZやFD3S型RX-7やNSXなどの登場で保守的な市販乗用車が一気に大パワー車時代に入った時に、どの車種も太い5本スポーク構造のホイールを採用したのはこの為です(流行に引き摺られた感も無くはありませんが…)。
オートバイ業界も一時期流行ったゴツい中空3本スポークの構造からスリムな5本以上のスポークを採用した構造に回帰しました。

5本未満のスポーク本数で同じレベルの強度を確保しようとすると、ゴツくなり過ぎて重くなるのだそうです。
究極は自動車用のSSRメッシュやBBSのように自転車のスポークホイールみたいな多数スポークのメッシュ構造だと聞いた事があります。 これは形状が複雑でスポーク部分は鋳造ながら極めて剛性が高く、その信頼性で40年近いロングセラーとなっています。

(左がSSRメッシュ、右がBBSです)
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これは乗用車の純正鉄ホイールと同様で、形状こそ違えどそれぞれが「一つの完成形」と言えるでしょう。

話が脱線しっ放しで恐縮ですが、乗用車の純正鉄ホイールがどのメーカーでも同じような形状をしている理由は、乗用車用の寸法・耐荷重・生産効率・コスト・他の条件下ではそれが強度的に一番優れている完成された形状だからだと聞いた事があります。
オシャレな社外アルミホイールには奇をてらった見た目のファッションを重視した形状が多いので、それらは強度的に劣るから補強の為にゴツく作られるせいで無駄に重くなり、走行性能だけでなく燃費の悪化の一因にもなります。
対称的に1980年代の後半に強度最優先で設計されて真に優れた競技用かつ公道走行にも対応していた、『ブリヂストン・スーパーR.A.P(製造元は不明です)』というアルミホイールが販売されていましたが、このホイールは恐ろしく軽くて剛性が高くて少々縁石にぶつけてもほとんど歪まない事で有名でした。 盛豚は普段乗りの車を乗り換える度にサイズが合うこのホイールを探し出して使い続けています…。

(ジムカーナやラリーでは王道とも言える程に定番中の定番だったブリヂストン・スーパーR.A.P.)
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「Sugino社のクランクは形状が完成されている」と言いたかっただけなのに、脱線話が暴走してしまいましたね…。 話をクランクセットに戻しましょう。

※…(次回から脱線・暴走に気付かれた方はその場でご指摘下さい…sweat02

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実際、このクランクセットを他の工業界の人に見せたところ、「これはかなり効率の良い形状をしているな。 (特にチェーンリングについて軽量・高剛性を追求したギヤ板の肉抜き形状という意味において)同じ材質で作るならこれ以上の形状は無いかもしれない」とまで言われました。
一見するとボード型のチェーンリングでも、穴を開けていないだけで裏側はこの形状で肉抜きされている物が多い事も、この形状が非常に優れている事を物語っています。

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しばし眺めて感動しまくってから組み付けてみました。 伝統的(いわゆるトラディッショナルってヤツね…)なデザインと質感の高さが相まって、細身なクロモリパイプフレームのM5とのマッチングは抜群です!(←あくまで個人的な好みです…)
フレームカラーが派手な色ならカーボンクランクの方が似合いそうですが(実際、やまおかさんのM5は抜群にカッコイイ…)、盛豚のM5はフレームが銀色で車体にその他の色を入れていない為、質感の高い金属色のクランクが良く似合っていると感じます。

(夕日のせいでクランク光り過ぎ…)
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早速試乗してみたところ、キチッと測り比べていませんが従来使っていたクランク(同じSugino社の『XD2クランク』です)に比べてQファクター(クランクを車体に組み込んだ状態での、左右クランクのペダル取り付け部分の外面間距離の事ね…)が僅かに狭くなっている気がします(今回のBB軸長103mm仕様でQファクターは148mmになりました)。
Qファクターは狭い方がパワー効率が良いので(人間は生身で走る時にQファクターがほぼゼロになります)、これは歓迎ですね。 ただ個体差なのか設計の違いなのかは分かりませんが、元々組み込まれていたXD2とはQファクターの芯が僅かに違っていたので、BB位置を調整して芯を出し直しながら装着しました(要するにクランクが変わった事による幅方向のズレを直してセンター出ししたって事ね…)。

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実はクランクの硬さについて秘かに心配していたのですが、LOW-RACERのアルテグラで鍛えられたせいか剛性感は感じるものの特に「硬過ぎて痛い」的な違和感はありませんでした。 それどころかクランク長が170mm→175mmに変わった事によるトルク・瞬発力の増加と、チェーンリングが46T→50Tに変わった事による車速の伸びの良さで、まるで車重が5kg位軽くなったかの様な感覚で走れて、フッとメーターを見ると普段よりも10km/h位速いスピードが出ていました(これまでが遅すぎたせいもありますが…)。

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久し振りに「買って良かったー!!」な大満足的お買い物です!

あまりの気持ち良さにニヤニヤしながら道端に停めて、何度も何度も撮影してしまいましたよ。(笑)

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P.S. クランクセットが届いた日から反動で食生活がショボくなったのはここだけの話です…sweat02

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コメント

いやあ、脱線・暴走話もたいへん興味深いものばかりです
これからも期待しています(笑)

>cycle446さん
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脱線もそうですが暴走話が過ぎてしまって考えものです。
どなたか書いている最中にご指摘下さる方がいらっしゃるとありがたいのですが…。
(..)

近いうちにクランクは換えるんやろなぁ…って思ってましたが、
やはり・・・

M5には四角テーパーのBBにスギノがお似合いです。

細身なクロモリフレームにフォローテックの様なBBも
今風なゴツく有機的なデザインのクランクは似合いません。

色調も私好みなモノトーンで、しかも素材感生かした質感の高い
スギノと相まって機能美が際立っていますね。

ナイスチョイス!

>えむきゅうさん
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ありがとうございます。 もちろん始めからクランクは換えるつもりでした!(笑)
組んでしまえばSuginoでもSIMANOホローテックⅡでもカーボンでもそれなりにサマになるのでしょうが、今回は元々四角テーパーのチタンBBが入っていた事もあって、銀色のM5には金属色で直線的な形状のSuginoを組み合わせてみました。
軽量化したい気持ちやYおかさんのM5の例もあったのでカーボンクランクも考えたのですが、手頃なお値段では重量も大差無いので結局ビジュアル重視になりましたよ。(笑)

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