最近のトラックバック

« 無印良品!? | トップページ | ビジュアル仕様化はまだまだ続く!? »

続:無印良品!?

注文していたリヤホイールが届きました。

14040200

.
フロントハブの対策で組み直すつもりが、組み直しと同等のコストでノーブランドのフルカーボンディープリムの完組みホイールが買えてしまったので、ついでとばかりにリヤホイールも60mmハイトのディープリムを注文してしまいました(何しろ安かったもので…)。

以前からやまおかさんに「人間の着替えみたいなもんで、気分によって履き替えるホイールセットを持つと一台のレーサーで二度・三度と楽しめるから、複数のホイールセットを持ったった方がいいよ」とのアドバイスを頂いていましたので、その時が来たのだろうと言い訳しておきます…。

14040201_2  

届いたホイールをチェックしてみると、フロントと同様に表面にはお化粧用の3Kカーボンファイバーを貼ってグロス仕上げされています(マット仕上げ品も選べます)。

14040202  

そして中身は前輪の451と同じUD材(単一方向性のドライカーボン)かと思いきや、700Cでは中身も3Kドライカーボンで(品質管理シールにも明記されていました…)やはり精度の高い仕上がりになっています。

14040203  

個人的に色々調べてみたところこのホイールは、自転車用のあらゆるカーボンパーツ&フレームを製造しているメーカーの製品だと分かったのですが、同社は表舞台で名が売れている大手ブランドではなく、それら同業他社へのOEM供給を手広く行っていると思われる節があり、実際に数社の完組みホイールでリムの断面形状が明らかに酷似している物があります。

.

実はずっと以前からカーボンディープリムホイールが欲しかったのですが、如何せん高価な商品なのでどうにも手が届きませんでした。 その中でもシマノ社のRS80やRS81のC50は比較的リーズナブルだったので気になっていたのですが、ハブ周りの形状・材質やリムの構造とコンポジット接着部分の質に今一つ満足できなかったので見送りました。(WH7850-C24と同じハブ・同じ作りのリムなら良かったんですけどね…)

(右がC24やC35で採用されているカーボンラミネートリムの断面図です。 肉厚の薄いアルミリムにカーボンラミネートを接着して、軽量・高剛性・振動吸収性を実現しています。 盛豚はC24のカーボンラミネート品を愛用していますが、このリムは本当に優れ物だと思います)
14040204  

(右の接着物のコンポジットは色々あるし、RS81からは質も落ちたしなぁ…)
14040206  

.

フルカーボンリムと言うと「割れそうで怖い」とか「下りでブレーキを掛けっ放しにするとシューでリムが焼き付く(実際にヒルクライムレースの帰りに焼き付かせた知人がいます)」というイメージを抱かれがちです(元々は盛豚もそのクチです…)。
「割れそう」という事についてはウェットカーボンファイバー(いわゆるCFRPと呼ばれるプラスチックね…)とドライカーボンでは全く異なる材質ですし、「下りで焼き付く」については平地専門の盛豚には縁が無い話ですし、WH7850-C24と使い分ける事で解決できます。

一方でクリンチャーホイールの選択肢の大半を占めるカーボンとアルミを接着したコンポジットは、大手メーカの物でさえ使っている内に剝がれて来た事例が複数聞こえています。

(「転載可」となっている某プロショップのサイトより拝借して来ました。 オーナーの使い方には特に問題も無かったそうですが…)
14040207_2  

(バックリ剝がれています…)
14040208  

フランジまでカーボン製の場合に考えられるリスクとして、衝突時にアルミは曲がるだけで済むところをカーボンだと最悪の場合は割れる可能性もありますけど、このホイールのフランジ部分は肉厚がしっかりしていますし、チューブラーの方ではありますが「32km/hで走行中に道路の穴ぼこにヒットしてパンクしたけどホイールは割れなかった」というユーザーの声もあったので、「これなら試してもいいかな…」と判断しました。

14040209  

.

ブランド品としての評価を勝ち取っている物はそれなりに優れているのかもしれませんが、盛豚はブランドに対する執着心は強い方ではありませんし、むしろ付加価値と証する高額のブランド料みたいなお金を払う事には少々抵抗感があります。
つまり名前ではなく質と性能にお金を使いたい志向なので(←ケチなだけ!?)、適価でブランド品に迫るかそれ以上の実力を持つ無名の物やチューンナップされた物… つまり「ブラックパフォーマー」という物を選ぶ場合もあります(自動車の草レースでもメーカーやプロショップ製の高価なコンプリートエンジンというブランド品ではなく、実績がある低コストの加工部品を探し出して、同等の性能を追求して仕上げた自家製エンジンを搭載して、近畿・中部の草レースを荒らし回ったものです…)。

.

リヤハブは個人的に好みのワイドフランジ(横剛性が高い…)ではありませんが、NOVATEC社製のこのハブは一般的な範疇のサイズなので妥協する事にしました。

(世の中には回転性能が物凄く優れていてもフランジ幅が狭過ぎるハブもあるんですよね…)
14040211  

スポークについてはフロントと同様にピラール社製のステンレススポーク(寸法・形状からPA1432と思われます)が組み込まれていて、鉄ほど強くはありませんが磁石がくっつきますのでクローム系でしょう。 クローム+ニッケル系より相対的にはやや錆び易い代わりに引っ張り強度が高いので、より折れ難いスポークだという事になります。
フロントと同様にノーブランドホイールというわりには侮れないパーツセレクトが垣間見えます…。

14040212  

.

実は組み付けただけで走り出してもいないのに感動した事が一つあります。 それはこのカーボンホイールにタイヤを装着しただけで「タイヤの芯(この場合は回転軸の芯)が出た」事です。

手持ちの自転車を固定型スタンドにかけた状態でペダルを回すと良く分かるのですが、回転する後輪のタイヤは大抵が上下に数mm単位でブレながら回ります。 そしてリムの継ぎ手に内蔵されているスリーブの重さとこのブレが相まって、中・高速域に達するとホイールが振動を起こし、それがハンドリングのブレやウォブルみたいな車体の振動を引き起こすので、時と場合によってはバランスを崩したり転倒事故などの原因になる事さえあります。

(WH7850-C24から移したGP4000Sも一発で芯が出ました。 WH7850-C24ではPRO4でもGP4000Sでも芯が出なかったのに…!)
14040213

これは経験的にタイヤの精度よりもリムの精度と装着技術の問題であるケースが圧倒的に多く、そのせいでタイヤをただ装着しただけではホイールの芯とタイヤの芯が一致していない事が原因だと考えているのですが(自動車業界では常識です…)、自転車でもタイヤのフィッティング技術に長けた人が装着してフィッティングも行ったタイヤの場合は、芯が出てこのブレが無くなっている事も稀にあります。

盛豚がM5よりも前に乗って来た5台の自転車で使ったタイヤの累積本数は20本くらいで、パンク修理やローテーションを含む脱着回数に至っては50回を超えます。 お店で装着して貰った物もあれば自分で装着した物もありましたが、タイヤの回転軸の縦ブレを1mm以内に収めるほどの芯を出せていた事は一度も無く、全てのタイヤで2~5mmのブレがありました(リムの芯は出ています…)。
そして前回M5のフロントタイヤを交換して一発目のスポーツ走行に繰り出した時に、道中で前輪に振動を感じたのでHC WORKSさんに駆け込んだところ、直ちにフィッティングして芯出しをして頂けました。 その時にフィッティング方法については教えて頂いたのですが、後で他のタイヤを自分で実践してみてもなかなか上手くフィッティングできませんでした。

(装着はできるけど、なかなか縦ブレ1mm以内に収めた芯が出せない…)
14040214  

.

この芯出しについては自転車の場合はタイヤとホイールの相性が良くないと本当に難しく、個人的にはリム側に原因があるケースが多いと考えています。
かつて自動車でもオートバイでもフィッティングできないケースの大半がホイールのリム精度と形状の問題で、質の良いホイールではどんなタイヤを装着しても問題は出ませんでした。 一方で問題が出るホイールは何度タイヤを替えても問題が出ました。

LOW-RACERに乗り始めてから三本のホイールで、それぞれ複数のタイヤを何度も脱着してきましたが、WH-R540やベロシティだけでなくWH7850-C24でさえ、外周のブレを1mm以内に収めた芯出しができた事はありませんでした。
ところが今回のディープリムホイールでは、前後とも装着しただけでいきなり芯が出ていました。 ちなみに前輪と後輪ではホイール径などのサイズも違えば装着したタイヤの銘柄も違いますし、バルブのフィッティングの為に脱着し直したりもしたのですが、それにも拘らず前後輪ともフィッティング無しで芯が出ていました。

.

これらを総合して個人的に感じたのは、やはり第一印象通りこのフルカーボンディープリムの製造元には、確かなノウハウと技術があるのだろうという事でした。

(テーパー形状のフランジ断面に芯出しの秘密があるのでしょうか…?)14040216  

.

そうそう、組み付け作業を開始して一つ戸惑ったのですが、フランジ内の平滑性が低かったせいかコットンのリムテープが粘着せず(洗浄しても何をしても貼り付いてくれませんでした…)、今回は樹脂製のリムフラップを使用しました。 フロントホイールはコットンのリムテープがフツーに粘着できたんですけどねェ…。

出来上がった前後輪をM5に組み付けてみると、「外観が引き締まる」を通り越えて「厳つい」の領域に近くなってきました…。(汗) これでは族車も怖がって煽って来ないと噂される厳ついモンスターや、必殺仕事人調モノクロBARONなどのえむきゅうさんの愛車群と大差ありません…。sweat02

気を取り直して園田外周を軽く試乗してみました。 日が暮れるまでに余り時間も無かったので普段着のままチョイ乗り程度の試乗だったのですが、早くもこれまでのホイールとの違いを体感できました。

(いかん、どんぐり兄弟Aのバイオレンスモードに似てきた。 早急に対策しなくては…sweat02
14040217  

まずいきなり「実測重量で約1kg」という重量を全く感じさせない軽快な踏み出しに驚かされました。 ディープリムホイールは初めてなので他銘柄との比較論は分かりませんが、20km/hも出ると速度のわりにペダルが異様に軽くなり、まるでパワーアシストでも付いているかのような感覚で走ります。 ホイールの慣性が効いているせいなのだと思いますが、そのまま35km/h位までその感覚が続き、まるで追い風を受けているかのような軽さで走ります。

ここから先の速度域でも慣性が効いて車速は上がり続けたのですが、一方でWH7850-C24みたいに脚力がダイレクトに推進力へ変換される感覚では無く、脚力を一旦慣性に乗せて慣性が推進力に二次変換されるかのような、間接的なパワー変換みたいな感覚でした。 この感覚はいわゆる反応性が高いとか低いとかいうヤツなのでしょうか?
またケイデンスをやや高めに保つ必要があり、60rpm以下からの加速は困難でした。 「ディープリムには特有の乗り方(ペダリング)がある」と聞いた事があるのですが、それはこの事なのでしょうか…?

.

一つ気になったのは、これまで愛用してきたWH7850-C24と違ってワイドフランジでは無い構造の影響なのか、WH7850-C24みたいな横剛性と安定感の高いコーナリング特性は感じられず、「デュラエース単体リム&ベロシティデープVリム」の手組みホイールと同等以下のレベルだった事です(まぁWH7850-C24と同等の横剛性とコーナリング特性を他のスポークホイールに求める事自体に少々無理があるのですが…)。
これについては誤解の無いように付け加えておきますと、このホイールのレベルが低いのではなくてWH7850-C24のレベルが高過ぎるのです。 お古クラム・レーシングゼロとWH7850-C24の両方を持っている人が「下りの高速コーナーで比較すると、ゼロはレールの上を走ってるカンジで鋭く、C24はゼロの横で路面の石を右に左にヒラヒラと避けながら走れる」とコメントされていた程なので、こんなホイールを日常的に使っているから盛豚の感覚が贅沢になっているだけのハナシだと言っていいでしょう(このカーボンディープリムホイールは一般的なレベルでは及第点の範囲だと思っています)。

これについても特有の乗り方があるのか、それとも腰高感の影響というデープリムの宿命なのか、これから走り込んで見極めていくしかありませんね…。

14040218  

.

ディープリムホイールは初めてなのでブランド品との比較論ではどうなるのか分かりません。 ですがアルミリムやカーボン+アルミのコンポジットにありがちな重量バランスの悪さが無いのはフルカーボンならではのメリットであり、この恩恵はとても魅力的です。

アルミリムは継ぎ目に内蔵されているスリーブの影響でホイールの重量バランスにバラつきが生じるので、30km/hを超える中速域から振動が出ます。 実走では気付き難いのですが、固定スタンドに自転車をかけてトップギヤでペダルを回すと大きな振動が発生している事が良く分かります。
この振動は意外と大きくて、下り坂や高速域では振動によってタイヤへの加重が不安定になったり、時にはカーブでアンダーステアが出て思い通りに曲がりきれなくなるなどの挙動異常を引き起こす事さえあります。

フルカーボンリムでは重量バランスを崩すスリーブが内蔵されていないので、スタンドにかけてペダルを回しても40km/hを越えるまでは振動が出ませんでした。 それ以上の速度域では振動が出たのですがこれはおそらくバルブの僅かな重量が原因だと考えています。
せっかく前後輪の両方で芯が出せているので、近い内に一体バランスを取ってみようと思います。

そう、このホイールは盛豚にとうとう自転車用ホイールでも一体バランスを取る決心をさせてくれました。 ある意味これこそが最も大きな恩恵となるのかもしれません…。

.

.

中・長距離を走ってみないと最終的な判断は出来ませんが、第一印象は非常に良い手応えを感じました。 近い内に様子見で100km程度の中距離を走ってみようと思います。

走行性能を検証してみないと最終的な評価は出せませんが、これでお値段はブランド品の半額以下(ヘタすりゃ1/3!?)で、FFWDのF6Rリヤ用を買う程度の予算で前後ホイールを買えてしまったのですから、お買い得価格ではないでしょうか?
「ガーボンディープリムホイールは欲しいけど高額なブランド料を払うのはイヤ」という人は検討してみる価値アリなのではないかと思います。

.

※…(価格・他のお問い合わせはHC WORKSさんまで)

.

« 無印良品!? | トップページ | ビジュアル仕様化はまだまだ続く!? »

リカンベント」カテゴリの記事

コメント

剛性の高いカーボンホイールをお探しですか?
ならBikeahead CompositesのACシリーズをどうぞ!

冗談はさておき、なかなかいいホイールのようですね。
ビワイチで威力を発揮しそうです^^

どこまで敏感な体なんですか!
突き詰め方が半端ない。
良いホイールだったんですね。
厳ついですがシンプルでいい感じ♪
今度はディープ同志でお見合いしましょう。

最後の2枚の写真を見て…

もしかして、チェンリングも黒っぽいほうが良い感じ?
と、ふと思ってしまいました。

しかし、あまり「いかつい」という感じはしないですね。
違和感も無いので、すごく普通に見えます。
で、走ると速い、と。

なんかスゴイ…

う~ん、ますますワタシ好みのビジュアル!
『どんぐり号』の完成や!
↑チェーンリング黒に一票。


これだけインパクトのある黒いのん入れてしもたんやし、
今更後には戻れますまい(^^)

バイオレンスで突っ走りませう!

>foxhounderさん
.
>剛性の高いカーボンホイールをお探しですか?
>ならBikeahead CompositesのACシリーズをどうぞ!
.
おぉ、その手が! …ってコラーッ! んな高いのん買えるかい!(笑)
先ほど一次バランス取りをしてみたら15g以上上乗せになりました…orz
バルブ長が余っているので、余分なバランスを軽減する意味でチューブを交換してから本格的に走ろうと思います。 ビワイチみたいな長距離になると高架抜群となるか、それともスタミナ切れになるか、スリル満点ですね…。(苦笑)

>Yおかさん
.
お散歩コースの園田外周に路面がきれいでタイトなS字カーブと鋭角カーブがあるので、コーナリングに関してはいつもこの二箇所でテストしています。 このタイトなカーブに30km/hで進入するとそれなりに負荷が掛かるので、剛性の低いホイールでは挙動が不安定になりますから、コーナリング性能を測るには打ってつけのカーブなのです。
ディープリム同志でのお出かけ、楽しみにしてます!

>ゆっきょさん
.
チェンリングも黒を組み合わせるのもいいかもしれませんね。 ただホイールを交換するたびにこちらも交換すると、交換作業で数時間掛かりそうですが…。(汗)
あまり厳つくないですか? まぁ見た目よりも走りが厳つい方がいいのですが、如何せんエンジンがショボいので…。(..;)

>えむきゅうさん
.
ますます 『どんぐり兄弟』と化しつつありますね…。(苦笑)
チェーンリング黒はどこかでタダのお下がり品がないかと期待してるんですけどねェ~。
平地用のバイオレンス仕様・オールラウンダーのスマート仕様ってなカンジで使い分けてみようかなと思っております。 もはや後へは引けません…orz

この記事へのコメントは終了しました。

« 無印良品!? | トップページ | ビジュアル仕様化はまだまだ続く!? »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ