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カーボンディープリムホイールのシェイクダウン

土曜日はカーボンディープリムホイールのシェイクダウンを兼ねて背割堤の桜を見に行ってきました。

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朝からスポークの保護膜として表面にグリスを塗り込んで軽く拭き取ったところ、天気予報では午後から雨(降水確率50%)と言うわりには空が明るくなって来たので、「どうせ今日も日中の天気予報はハズレだろう」と決め込んで、カーボンディープリムホイールの実走テストとして、お馴染みの神埼川→淀川河川敷道路のコースで京都方面へと走ってみる事にしました。

(ほら、晴れて来たよ…)
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M5に装着してから近所を一回りしただけのディープリムホイールなので、その特有の乗り方については何も分かっていません。 分かっているのは従来のWH7850-C24よりも重いという事だけです。

例によってロード系の雑誌を(というか最近では自転車雑誌そのものを)全く読まない盛豚なので(勉強する時は雑誌ではなくもっと内容の濃い某サイトを参考にしています)、ディープリムホイールならではの走り方を予習して予備知識を蓄える事も無く、自分の勘を頼りにぶっつけ本番でデーター取りから始める事にしました。

神埼川CRに入ってからは路面の段差を気にしつつ6割ペースで流します。 このCRは視界が悪い上に路面が荒れているので、同じ感覚で走っても一般道より5~10km/h低い速度になりがちなのですが、気が付けば一般道での感覚と同じ速度が出ていました。 これってもしかして…。

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何分カーボンホイールは初めてなので、始めの内はちょくちょく止まっては点検と記念撮影を繰り返して走ります。

(単なるナル!?)
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対岸に桜並木が見えて来ました。 今年のソメイヨシノは満開を迎えずに葉桜になり始めている物もチラホラ見かけますが(特に阪急神戸線沿線はちょっと残念…)、離れて見ているからなのかキレイに見えます…。

(隣の芝は青い!?)
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路面が荒れている西側区間を過ぎてちょっとだけマシな東側区間に入ったので、様子を見ながらペースを上げてみます。 ところが流して走っているのに勝手に加速する事もあれば巡航中に失速してくる事もあり、ペースを上げようとすると思うように加速できません…。
低速でもケイデンス60rpm以下では負荷が大きくて加速が困難(ヘタすりゃ徐々に失速していく…)な事に気がついてなるべく60rpm以上で走ってみると、70rpm辺りからホイールの慣性効果が出始めました。

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淀川河川敷道路に入ったところでペースを意識しながらあれこれ試していきます。 やはり60rpm以下では失速し易く、脚力で加速しようとしても反応性が鈍くて加速局面に入る頃には乳酸が溜まってしまい、そんな事を何度か繰り返している内にちょっと疲れて来たので、ちょっと頭を切り替えて脚力に頼らずにクランクの慣性に軽く乗せる形で流す様なペダリングをしていると、勝手にホイールの慣性が効いて来て低カロリーで走れる事が掴めてきました。

そこで175mmクランクに慣れて来た頃を思い出して、脚力で軸トルクを発揮するのではなくクランク長を生かして脚力に頼らずクランクの回転慣性を高めていくと、ちょっと遅れてからジワジワとホイールの慣性が上がり始めて加速局面に移行する事が分かりました。

(ディープリムは脚力ではなく慣性との関わりが深そうです…)
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何かが掴めかけている気がしたので、四肢と走りを観察しつつ考えを廻らせながら走ること暫し…。

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自分の肉体の感覚を観察している内に気付いたのですが、どうもこの一年間はヒルクライム向きで脚力に敏感な反応を示すWH7850-C24を使っていた影響で、ペダリングの質が知らず知らずの内に脚力に頼った回し方になってしまっていた様です。

加速する時の脚の様子を観察していると、まずケイデンスを上げてからクランクの軸トルクの増幅を確保してはいるのですが、このケイデンスを上げる時にクランクテストをしていた頃に比べて慣性よりも脚力による瞬発力に頼った上げ方をしている自分に気が付いたのです。

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ディープリムホイールは言わずと知れた「慣性が強いホイール」です。 慣性が強いという事は同じ回転速度(回転数)で回り続けようとする力が強い事を意味するので、失速し難い代わりに加速しようとしてもホイールの慣性が強く重い抵抗となって来る事になります。
昨日今日突然大きくなったホイールの重量と慣性に対して、昨日までと同じ肉体の脚力でねじ伏せようとしても勝てる訳がありません。 重い物を動かす時ほど動き出しはゆっくりなのと同じで、強い慣性ほど変動(加速)させるには緩やかな変動(加速)になるので、脚力・踏襲力の瞬発力によって急いで押し切ろうとしても疲れる方が早く、変動(加速)し始める頃には乳酸が出て疲れてしまっているので変動(加速)を維持できません。
この強い慣性を味方に付けて威力を発揮するには、こちらも慣性を使うのが一番です。

「何の為に175mmクランクに替えたんだよ!」

我ながら呆れた事に15分も考え続けてやっと気が付きました。
盛豚流ロングクランク効果の要は、軸トルクを向上する為に脚力・踏襲力に頼るのではなくクランク長を伸ばしてクランクの回転慣性を向上させる事により慣性トルクを増幅させ、同じ脚力のまま出力と持久性を同時に向上させる「ペダリングの慣性効果」なのですから、これを使わない手はありません。
瞬発力に頼らず慣性を重視して走り急がないペダリングをすれば、ディープリムの慣性をコントロールして生かせる筈だと考えました。

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こんな事を考えながら走っている内に足の疲れも回復したので、ペースアップに備えて周囲とミラーを確認したら、少し前に追い越したロードレーサーが真後ろに張りついています。 ちょっと向い風がありますけど、早速ディープリムホイールでの慣性ペダリング効果をテストする意味で、巡航速度を上げて振り切る事にしました。

「脚力を30%上乗せする」ではなく「ペダルスピードと滑らかな回転運動に意識を集中しながら脚力は5%程度上乗せする」に留めて、その状態でケイデンス10回転ほど我慢して待っていると、ホイールに慣性が上乗せされて加速局面に移ります。 来ました、来ました! 後は脚力を変えなくてもどんどんホイールが勝手に加速して行きます。 

とりあえず40km/hで5分ほど走るとミラーに映るローディーの形相はかなり厳しそうになりました。 そのまま速度を42km/hに上げてみたところ、ローディーは離れて行きました。

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枚方のコンビニでおにぎりを買い込み、再び河川敷道路を京都へと向かいます。 枚方のユーノディエール(何kmかある長い直線の事ね)で何やら違和感を感じてミラーを見ると、さっきのとは別のロードレーサーが真後ろに張りついています。
今度のローディーさんも車間距離を十分に取らない走り方をしているので、安全対策を兼ねてサッサと振り切る事にしました。 少し向かい風がありましたけど慣性ペダリングの練習のつもりで40km/h巡航すると、ミラーの中には何も映らなくなりました。

だんだんペースを作れるようになって来て思ったんですけど、ディープリムホイールって空力的効果が効くのではなく、効いているのは慣性効果なんじゃないでしょうか? F1について知ると良く分かるのですが、空気に触れる面積が増えるほど空力的には絡み付いて来るので抵抗になるというか重たいというか…、そんな負荷のようなモノを感じるんですよね…。

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背割堤に到着しました。 毎年この時期は凄い人出ですね。 でも桜の数と景観のわりには空いている方かもしれませんね。

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奥の方へ行くとベンチが開いていたのでお昼ご飯を。

(いい天気だなぁ…)
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ここは土手の上の桜並木を見上げるのがイイんですよね。 あんまり気持ちイイんでお昼寝したくなっちゃいますけど、天気予報ではホラ下り坂ですから…。

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そんなカンジでおにぎり三つを食べ終わったところで引き返す事に。

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淀川河川敷道路を吹く風は、朝は海への吹き降ろし・午後は海からの吹き上げといったカンジで風向きが変わるので、京都のライダーに優しく大阪のライダーに厳しいと言われています。(笑)
そんな訳で帰りは海から吹き上げて来る向かい風の中を走る事になるのですが、前方投影面積が小さくて車高も低いローレーサーだと風の抵抗も多少は軽減されます。 向かい風と格闘するアップライト自転車を追い越しながら走っていると、またしても何やら後方に違和感が…。
ミラーを見ると案の定ロードレーサーが車間距離を取らずに張りついていました。 30km/h以上の速度なのに車間距離は1mあるかないかのギリギリの位置を走っています…。 このままの状態で走り続ける訳にはいかないので、速度を上げて振り切る事にしました。
ペダリングに慣性を上乗せして待つ事10回転… 来ました、来ました。 向い風などお構いなしでホイールが走り出しました。 今回のローディーはしぶとかったものの、45km/hで10分も走るとミラーには何も映らなくなりました。

……

実は今回に限った事では無く、普段から国道でもこの様に「車間距離を取らないローディーさんに張り付かれる事」はたまにあるのですが、こうしたローディーさん達にお願いしたい事があります…。

追いかけて来られる事自体は別に構わないのですけど、車間距離を取らずに真後ろに張りついて走られるのは、前を走る側にとっては「追突のプレーッシャーに脅かされて煽られている」のと同じくらい怖いんですよね。
レーステクニックを真似しているつもりなのかもしれませんが、ドラフティングとかいうスリップストリームの効果を高める為に車間距離を取らない走り方は、公道では道路交通法違反に該当します。
ただでさえ前方視界が不足しているロードレーサーでもがいていると、本人が思っているほど前方の状況を見えていないので先行車のパンクなど緊急時には追突・人身事故の原因になりますから、その様な走り方で他人に張りついたりするのは慎んで下さい。

もしリカンベントが走る姿を眺めたいのでしたら適切な車間距離を維持した上で、1ライン以上は横方向にオフセットした位置で走って頂けるようお願いしますね。

※…(公道はサーキットではありませんからキチンと道路交通法に従って車間距離を確保して走り、大好きな自転車が世間から「危険」呼ばわりされないように安全運転で楽しみましょうね。 因みに自動車やオートバイでドラフティングをしたら「煽り行為」とみなされて「危険運転」で一発逮捕になり、そのまま警察に連行されてブチ込まれるほど悪質な行為とされています。 公道でドラフティングをするのはそういう事なのだとご認識下さいね)

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カーボンディープリムホイールにもチューブラーやクリンチャーなどの種類がありますし、ランクによって性能はピンキリだとは思いますが、取り敢えず実測重量が約1kgのこのホイールを盛豚の肉体で走らせる上でのポイントとして、

「ケイデンスのボトムレブリミットは60rpm以上」
「踏み込んで加速するなどの走り急いだペダリングはしない」
「加速も巡航も力に頼らず常に慣性ペダリング」

の三点が見えてきました。 往路の前半でクランク慣性との関係に気付いたおかげで、帰宅しても距離と速度のわりに疲れていませんでした。 どうやらこのホイールは「トップスピードを上げる為の道具」ではなく「上手に使えば疲れ難い走り方で平均速度を上げる事もできる道具」と考えた方が良いのかもしれません。

検証は始まったばかりですが、今回のところはこんな第一印象でした。

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コメント

出勤前の合間時間に投稿です。

ホイールの慣性に関して、私も経験あります。
軽ぅ~いチューブラーホイールを履くと、とても疲れる。のに、
重たいクリンチャーホイール(要するに安モン)だと疲れが少ない。
坂道ポタリングのような使い方でもこの感じは変わりません。

盛豚さんのようにディープリムではありませんが、慣性を活かした
走り方(漕ぎ方)をするのが、ecoな時代の省エネ走り なのですよね。

AEROSPOKEの様な外周部をアルミでわざわざ重く作り、慣性モーメントがどーたらこーたら・・・ってコンセプトなもんで慣性が働いてってのもイメージ沸くのですが、フルカーボンで重量的に軽く作られているホイールでもそこまで慣性を感じるもんですか?

ディープリムでスポークが短い分、縦方向の剛性が高く駆動ロスが少ない方がメリットの様な気がします。

私はAEROSPOKEとSPINERGYしか履いていませんが、激重のAEROSPOKEの方がやはり大きな慣性を感じますし、兎に角、登りも含めて長距離は比較にならないほど楽に 走れ、速度も出ます。

AEROSPOKEだけは手放せません。
縦、横剛性も申し分ないですし。

40キロで5分引っ張るって・・・
さらにそこからの速度アップ。
今ならfoxさんの次に速いんちゃいますか?

断言します。
300や余裕です!

こんにちは。
前後ディープはイカツイですね。
ローレーサーにはやっぱりディープが似合うと思います。
ロードの場合でもディープ効果は同じな感じですね。
最初は重い感じですが高速域から更に伸びる感じがあります。
以前本気アワイチ企画でアルミフレームにコスミックを履かせて走りましたが由良までAv37kmくらい出ましたからね。
ところが調子に乗って踏んでいると100kmくらいで一気に疲れが出ました(汗)
脚だけでなく全身が疲れるみたいな感じでしたよ。
なのでディープの時は普段より踏まないペダリング(それが慣性か回すペダリングかは分かりませんが)を心がけています。
でもこのホイールは現在チタンに履かせてますがアルミの時とはまた違う感触なのですよ。
かなりマイルドな感じがするのです。
殆んどチタンに乗れていないのではっきりとは分かりませんがこのあたりの事はこれから楽しんで検証したいと思っています。

>ゆっきょさん
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チューブラーホイールって疲れるんですか!? 「軽くて楽」というイメージがあったのですが、以外です…。
リムの慣性は物によって強弱がありますけど、いずれにせよ慣性を活かした走り方は大事なんですね。

>えむきゅうさん
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AEROSPOKEみたいに強烈な慣性ではありませんけど、三味線弾いてペダルを空漕ぎしてるのに加速し始めたりするので、なかなか面白いですよ。
ディープリムは空力が良いだとか、スポークの短さでサイクロイド曲線が小さく収まるからパワーロスが少なくて走りが良いという理屈や、仰る通り縦方向の剛性が高くて駆動ロスが少ないという理屈など、理論上は色々なメリットが語られているようですね(個人的には空力メリットについて疑問を感じているのですが…)。
未だにAEROSPOKEの700Cが1kg以内に収まっていればと思いますし、SPINERGYのインパクトも魅力的ですね。 特にSPINERGYの不世出と言っていい独特のデザインには、今でも後ろ髪を引かれる思いです…。(笑)
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40キロで5分引っ張った時はもちろんスポーツ走行モード全開でしたので、振り切った後で30km/hの休憩モードに戻ったのは言うまでもありません。(苦笑)
300kmツーリングの終盤で50km/h巡航するサイボーグとは格が違いますよ…

>kimotoshiさん
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今晩は。
前後とも黒ディープを組み込んだので、流石に厳つい印象は否めませんね。 仰る通り車体の形が形だけにちょっと異質な印象を与えるホイールで、とことん尖がったイメージにしてしまうのも一つの方法かもしれませんね。
アワイチで由良までAv37kmとはまた、厳つい数字ですね。(笑) でもkimotoshiさんの脚で100kmくらいで一気に疲れが出るとは以外です…。 ホイールバランスを取ったので嵐山まで一っ走りして来たのですが、やはり100kmを超えた辺りからドッと疲れてきました。 とは言えC24に比べると疲労感は軽くて脚のみでしたよ(←走りの本気度が違う!?)。
やはりディープは普段より踏まない軽いペダリングで、とにかく踏まずに回す事が大事みたいですね。 あとは組み合わせる車体にもよりけりかもしれませんが、kimotoshiさんのロードラインナップに比べて私のローレーサーは二台だけですから、乗り比べは先の話ですかね…。
アルミとチタンでは材質特性が対照的なので、同じホイールでも反応の違いが楽しめるというのも面白いですね。 kimotoshiさんの検証、楽しみにしていますよ!

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