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M5の仕様変更

暫定仕様のままだったM5を仕様変更しました。

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※…(画像は多いですけど文章は長文ではありません)

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手に入れた頃から強度不足で頭を悩ませていたM5のステムが、いよいよ深刻な状態になってきたので昨夏以降は極力乗るのを控えていたのですが、ここに来てようやく流用パーツのメドが付いた為、ついでに暫定仕様のままになっていた各部も一緒に仕様変更しました。

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今回組み込んだステムはライトニング社のライセンス部品やM5社純正品ではなく、Performer社製のワイヤー内蔵タイプの物です。

盛豚のライトニングM5ローレーサーには、入手した頃から純正ステムではなくOPTIMA社本国製時代のチルトステムが装着されていました。
その構造・材質によるものなのかそれとも金属疲労・経年劣化によるものなのかは分かりませんが、少なくとも盛豚のM5に付いていたステムに限って言えば乗り始めてからも剛性が落ちてきているのが感じられて、とうとう「これ以上使い続けるといずれ走行中に真っ二つになって大事故になるだろうな…」と確信するにまで至りました。

(チルト部の肉厚が薄く、ステムはスリーブオーバーなしで溶接してあるので元々剛性が低い…)
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(盛豚のポジションに合わせてハンドルを手前に引いたら、テレスコピックのオーバー長がたったの2cmに!sweat01
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ところが交換部品を探し始めても、既にライセンスが切れて久しいライトニング社製リジットステムは元より、現行品のM5社製純正品リジットステムも入手できず、その他の伝手もあたってみるも時間だけが虚しく過ぎるばかりでしたけど、昨年末には汎用品の『スレッドステム→アヘッドステム変換アダプター』を組み合わせる事で、Performer社から昨年リリースされた新型のステムを流用できるという目算が立ったので、思い切って導入する事にしました(M5のクロモリローレーサーはスレッドステムです)。

(このタイプです…)
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このステムは仲間内でも既に導入されている方がいらっしゃるので現品の構造も実績も把握できていましたし、盛豚自身も少なからず縁のある部品でした。

実は一昨年の秋にPerformer社のジョージ社長がHC-WORKSさんへ来訪された時に、大勢集まったベントライダー諸氏に混じって盛豚も同席させて頂いた折に、El gatoさんに通訳して頂いて「既存のステムのこの辺をこんなカンジで強化して欲しい」という要望を伝えたところ、二ヵ月ちょいで新型の強化版ステムがリリースされて来ました。(El gatoさん、ありがとうございました!)

現在このステムは同社製スーパーローレーサーのオープンハンドル仕様などに純正採用されています。

(言いだしっぺなので責任を取って買わなきゃね…)
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年末には部品が一通り揃ったので組み付け作業開始です。

ところが盛豚のM5には前オーナーがビルダーのNAKAGAWA社に特注されたフロントフォークが組み込まれており、どうもポストの肉厚がゴツイめに作られているらしく内径が狭い為、組み付け作業を開始して早々にステム変換アダプターが入らないというトラブルが発生!

測定してみると実測値で0.02mmΦ弱ほど逆転してしまっている状況だったのですが、見たところアダプターの材質はアルミ合金押し出し素材のマシニング切削仕上げといったカンジだったので、「鍛造でもないこんなヤワな材質なんて楽勝じゃん」とばかりに手作業で研磨してフィッティングを済ませました。

(ポスト内径が小さくて入らんがな…。 ええぃ、研磨したれ!)
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(「シャリシャリシャリ…、スポッ!」 よっしゃ、この位で許しといたろう…)
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(ハダカにしたついでに目視でアライメントをチェック。 うん、OKですな)
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ところがアダプターが入って喜んだのも束の間。 汎用部品の寄せ集めなのでこの後に取り付けるパーツはすべからく切削加工をしながらフィッティングするハメに…(まぁ想定外の使い方ですからねェ…)。

アダプターのヘッドボルトが干渉するので、ステム側を削ったのを皮切りに、

(電動工具使うと騒音で大家さんから苦情が来て追い出されるから手作業でやるか…)
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(元々はこの上下シルエットが対称の形状でした)
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棒ヤスリでもやる気があればここまで表面仕上げできるの図。

(マシニングなんかにゃ負けねェぜ!annoy
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(組んだけどこんなブサイクなのアカン! Yおかさんに指導されるに決まってるがな…)
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(アダプターを切ろう…。 「ズバッ! ゴリゴリゴリ!」 ふぅ、これなら指導もナシやろう…)
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(汎用変換アダプターのヘッドボルトの頭が高過ぎたせいで遠回りになったモンだ…)
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(ステム長もパイプカッターで切って調整っと。 このカッターを使うのは久し振りだなぁ)
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ハンドルは狭幅なM5純正ハンドルを継続使用しつつ、シフターをペダリングの邪魔になっていたステムマウントのWレバー仕様からハンドルマウントのバーコン仕様に変更したのですが、これが分かれ道となりました…。

実は純正ハンドルだとハンドル中央の直線部が狭い為、色々と工夫してシフターを取り付けるスペースを確保しなければなりません。 一般的なハンドルに変更すれば通らずに済んだイバラ道に足を踏み込んでしまった事を、この時はまだ知る由もありませんでした…。sweat02

(…ん? ハンドルが狭くてシフターが入らないぞ? まず右側を削ってと…)
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スペーサーごと削り込んでいく作業中の図。 ここから更に削り込んでいきます。

(アカン、呑まなぁやってられへん… beer ( `・ω・´ )/ dash
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このハンドルとシフター周りのフィッティングに手こずり、削っては取り付けを繰り返して二ヶ月を要しました…。

(ステム側の切削は最低限度に留めてシフター側も削り込みます。 既にラリってます…)
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(タチさん、この異常さが分かります?w)
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ちなみにステムのテレスコピックオーバー長についてはこれまで強度不足で散々泣かされた事を受けて、軽量化を度外視して強度最優先で奥まで貫通する長さとする事で、完全なスリーブ構造にしました。
その為テレスコピックの収縮方向の可動幅はゼロとなってワイヤーの出口が無くなるので、手作業でインナー側に内蔵ワイヤーの出口を確保すべく穴を空けています。

(オーバー長は剛性最優先で決めたので、テレスコピックの一番奥まで貫通させます)
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(その為ステムのインナーにはワイヤーを出す為の穴を開けました)
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ステムの前側で左右に分かれた小さな穴から入って来たシフト&ブレーキの前後計四本のワイヤーは、ハンドル側では全て下側から出します。
これはM5のジオメトリーの関係上ハンドル上部の視界が限られているので、これ以上視界を減らさない為の対策です。 同じ理由でシフターマウントの選定についてはオフセット幅が大きい現行のマイクロシフト製ではなく、別の物を採用しています。

普通のローレーサーの場合は、上下に分けて出す事でゆとりあるレイアウトを確保すると良いでしょう。

(完成した状態のハンドル下側。 我ながらアタマおかしいと思う…)
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ミラーやベルなどの保安部品を付けて実走チェックをしてみたところ、剛性面での不安は解消できている事が確認できました。 また、操作感についても思っていたよりは良い感触だったのでこれでヨシとしておくことにしました。

(えらいタイトなポジションになってもうたがな… (´-ω-`;)ゞ )
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そうそう、ステアリング周りの他にフロントブレーキも変更しました。 従来の105は効きや感触の面でも申し分なかったのですが、駐車中にハンドルが左に切れ込んだ際にアジャスターが曲がってしまったので、バシェッタ社の左側下引き式ブレーキを導入する事にしました。

同社のオリジナルブレーキシステムには〝松″と〝梅″の二つがあったので(〝竹″はナイ…)コストをケチって〝梅″を選んだところ、組み込みの時になって何と〝梅″にはアジャスター機構もリリース機構も付いていない事が発覚!

(よう見たらゴツいシンプルやん…sweat02
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盛豚のM5にはハンドル上の前方視界対策でTT用ブレーキレバーをオポジット方向に装着している為、レバー側にもアジャスター機構が付いていないのでシャレにもなりません。 そこでダイレクトブレーキ用リリース&アジャスターを調達したのですが、このアジャスターはオマケ程度の長さなので更に自作アジャスターを追加して直列させました。

仕上げはHC-WORKSさんで教わったバシェッタ方式のライニングを真似してこれらを組み込み、これでフロントブレーキ周りも仕様が確定しました。

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※…(通常のブレーキレバーにはアジャスター機構が付いていますから、こうした問題は発生しませんのでご安心下さい。 バシェッタ社の左側下引き式ブレーキのご用命は、信頼と誠実がモットーで何かと頼りになるHC-WORKSさんまで)

(我ながら完成度は悪くないと思う…)
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そして順番が後先になっちゃいましたけど今回はシートにも手を加えました。
懸案事項だった全長不足はアルミ製ワンオフのエクステンションで補って…、

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更にクッション材を使って…、

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シートポジションというか形状を変更しました。

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外見こそブサイクですが、今回製作したこの加工シートにはちょっと自信があります。

この見慣れないシート形状がもたらす効果については昨秋からの実走テストで確認済ですが、具体的に話すと長くなるので気が向けばまた別の機会に書こうと思っています。

この画像を一目見ただけで盛豚が何を狙っているのか分かったという方は相当鋭いと思いますが、外見から分かる箇所と分からない箇所の両方について、実際にどのような感触の形状をしていてどれほどの効果があるのかは、乗って飛ばしてみたらその〝新しい感覚″が教えてくれる事でしょう(盛豚は最初の試乗の時に「自分の身体能力が向上したのか?」と勘違いしたほどでした…)。

それを体験して頭で理解できた人の中には「なぜ今まで気付かなかったのだろう?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません(同じ選択肢を選ぶかどうかは別として…)。

この加工シート形状が万人向けではない事は承知していますが、市販のシートをそのまま使用しているだけでは得られない効果が秘められており、今や盛豚のM5の一番のセールスポイントになっていると思っています…。

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さてと、あっちこっちに貼りっ放しのマスキングテープを剝がして出来上がりとしますかね…。

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残る課題はライダーのブランク対策ですな…。 (;・ω・)

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コメント

混沌としたハンドル周りに唖然....
メーター横向きも止む無しですね。

やはりM5のステムは真っ直ぐでないとね!
しかしよく削りましたね。

>きせるさん
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上から見たハンドル周りをスッキリと纏める為の代償が、下側にシワ寄せとなって現れています。(苦笑)
メーターの角度については台座の形状がこちらの都合と90°ズレているので、台座を加工しようかなと考えている今日この頃です…。

>Satoさん
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そうですね。 私もずっと「M5のステムは真っ直ぐでないと!」と思っていたのですが、M5社からもビルダーからも手に入らないまま時間が過ぎて14ヶ月目に、たまたま関目でパフォーマ社製ステムの店頭在庫が手に入ったので、「汎用品が手に入るのならそれを自分で加工しよう」と決断しました(ホトホト弱っていたので手に入って助かりましたよ…w)。
他にもう選択肢が無かったという事と、アルミの切削加工は車の競技用エンジン製作を通じてそれなりに経験と知識があったので、時間さえかければ何とかなると思っていました。(苦笑)

突然のコメントを失礼いたします。
シクロジャンブル実行委員会の安田と申します。
「シクロジャンブル」ですが、
2015年の開催日程が5月31日(日)と決定しました。
都合がつきましたら、どうかお誘い合わせの上ご参加いただけましたら幸いです。https://www.facebook.com/pages/%E3%82%B7%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB%E5%AE%9F%E8%A1%8C%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A/839116622828479?ref=aymt_homepage_panel

>安田実さん
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連絡ありがとうございます。
今回も出店させて頂く予定ですので、宜しくお願いします。

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