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CONTAX AX (その2 : 測光・露出性能)

CONTAX AX の中古ボディーを手に入れた日にレンズやストラップ等も一式で身柄を確保して連行したので、早速次の週末から撮り調べを始めたところ色々と発見がありました。

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物事の基本であるという事を意味する言い回しに乗っ取って、カメラ業界には「交換レンズは標準レンズに始まり標準レンズに終わる」という言葉が存在します。

盛豚もこれまでに色々なボディーと色々な焦点距離のレンズを買い揃えて来ましたが、昨今入手するのは専ら50mm前後の標準レンズに終始する傾向があります。
今回も新しいマウント型式が増えるにあたってまずは標準レンズを一本調達しました。

「一本目は絶対にコレ!」と拘って調達したのはカール・ツァイスではなく、YASHICA ML 50mm f1.4です。

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最初の撮り調べを開始して僅か数カット目である事に気付きました。 これまで使ってきたどのボディーにも無い機能というか作用が働いていたのですが、これはカタログデーターには記載されていなければ、業界で話題に上った事もないモノでした…。

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盛豚がボディーとレンズの実力を試す時には作品としての構図による撮影だけでは無く、撮影モードを絞り優先オートに設定して「手前は日向で奥は日陰」という対極的な構図を選んだり、「主役たる被写体をフレーミングの隅っこに置いて、背景をフレーミングの中央部に持って来る」とか、「フレーミングに締める面積の比率を、明るい被写体よりも暗い背景の方が多い状態にする」等という意地悪な構図を選んだりしながら撮影します。

こうしたボディーの露出計に対するミスリードを含めた撮影をする事によって、露出計が持つ測光精度や測光した情報をどう判断するかという演算性能を推し量っている訳ですが、その最中にある作用に気付きました。
一言で言うと「こちらが何を撮ろうとしているのかをカメラが察知していた」という事です。

それは天気の良い日に梅を撮っている最中に起きました。

{CONTAX AX ヤシカML50mm f1.4 絞り優先オート(絞り:f5.6、シャッター速度:1/1000) ← 自宅のショボいスキャナーでネガから読み込んだ画像です}
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絞りをf5.6に設定して手前の梅にピントを合わせてシャッターを切ると、シャッター速度は1/1000になりました。 そこで今度は背景の暗い森にピントを合わせると、シャッター速度は1/500になりました。
この間フレーミングは動かしていません。

「???」

もう一度梅にピントを戻すとシャッター速度は1/1000に戻り、再び背景の暗い森にピントを合わせるとシャッター速度は再び1/500になります…。

{CONTAX AX ヤシカML50mm f1.4 絞り優先オート(絞り:f5.6、シャッター速度:1/500) ← 自宅のショボいスキャナーでネガから読み込んだ画像です}
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これはピントを合わせた位置にある物をカメラが被写体と判断して、それを基軸に構図に相応しい露出を判断している事になります。
この作用はその後も明暗差の激しい構図で撮影する際に度々見受けられました。

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CONTAX AX は今時のハイテクカメラとは違って、測光方式はオーソドックスな「中央重点測光」と「スポット測光(中央部一点のみ…)」の二モードしかありません。 高度な多分割測光方式でも3GBマルチパターン測光でもなく、1990年代のカメラである事を考慮しても古臭いという印象が否めませんでした。

たまたま手に入った個体が信頼ある販売店さんで「買取り後にメーカー送りした、メーカー整備済・完動品」として販売されていた程度の良い中古品だった事と、シリアルナンバーが全2万3千余台中の1万9千2百番台というモデル末期に近い物だった事から、「作動トラブルも無くちゃんと動いてくれそうだな」程度にしか期待していなかったというのが正直なところです。

(信頼性で色々言われたAXはシリアルナンバー1万番以降の物が無難!?)
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通常、カメラの内蔵露出計はフレーミング内に映った物を平面的に捕らえてその明暗を把握し、それをスポットなり中央重点なり多分割なりの評価で最適な露出を算出すると言われています。
これに対して今回手に入れたCONTAX AX (少なくともこの個体) の場合は、フレーミング内に映る物の中からピント位置を基軸に被写体を把握して、それを基準にしつつ広範囲の中央重点測光を行っているようです(この〝広範囲″がカギを握っているのでしょうか…?)。

当時の記事にもカタログにもそのような事は一切謳われていませんが、絞り優先モードでの撮影中にシャッター速度の変遷を観察した限りでは間違いありませんでした。

そしてその事も含めて現像から上がって来た写真を見てみると、ミノルタα-9を含めて盛豚が所有するどのカメラよりも露出精度は高く、ミスリード撮影に引っかかって露出オーバーに飛んだりアンダーに潰れたりした写真は一枚もありませんでした。

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CONTAX AX …

特殊なオートフォーカス機構や大柄な姿形ばかりが話題になったカメラですが、その実力は紛れもなく一流の測光・露出性能を持ったカメラだと思います…。

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