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高嶺の花 (RANS Force5 改700)

RANS Force5 改700…、 それは盛豚にとって〝高嶺の花″でした。

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昨年から、「手持ちの自転車は平地に特化した物ばかりなので、もう少し違うフィールドにも行ける自転車が一台くらいあればなぁ…」と思うようになりました。

リカンベントでそれに該当するのはハイレーサーやFat系という事になるのですが、この際リカンベントに拘らないで考えてみるのも一つの方法かもしれないと考えを巡らせてみたところ、「自宅に溢れる6台の自転車の中には近年ほとんど乗っていない〝勿体ない物″があるから、思い切ってそれらを整理して手頃な価格で買えそうなスポルティーフ代わりのクロモリロードレーサーか、クロカン用シングルスピードのクロモリMTBでも買おうかな…」という構想がモヤモヤと浮かんできました。

(お手頃価格のクロモリ・ロードにフロントバッグを付けて郊外へってのもイイかなぁ…)
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リカンベントの場合はどうしても販売台数の関係でコストが薄まり難いので、同じ様な質・レベルの車輌を手に入れようとするとどうしてもMTBやロードレーサーほど手頃な価格に収まりきれない傾向があります(だから盛豚は新車に縁が薄くて中古車に走りがちな訳です…)。

また、盛豚の志向として「自転車を購入するのならフレーム材質はなるべくクロモリ製を選びたい」というモノに加えて、フレームのエンド周りの形状に対してちょっとした拘りがある事から、これらを同時に満たせる現行品のハイレーサーは見当らないというのが実情です。

こうした事情から今回はアップライト自転車の方向で検討してみようと思い、「ロードについては元々数年前から候補車が一台あるから、一度MTBについてもちょいと調べてみようかな」と思っていた矢先に、まるでこの揺れる内心を見透かしたかのようにそのニュースは飛び込んできました。

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実は盛豚には以前から欲しいハイレーサーが一台だけありました。 前述の条件を満たすその車輌はかつて三台だけ作られたカスタムメイドの車輌で(今ではベース車輌も絶版車です)、ベース車輌が上級者向けである上にフレーム加工まで施されたカスタム仕様の内容も品質も販売価格も販売店さんでの展示場所も非常にお高く、美しく翼断面に近い形状の部材で作られたトラス構造のセミクレードルフレームを持ち、マッハシルバーに輝くその姿はまさしく〝高嶺の花″でした。

(常に三段陳列の最上段にある〝特等席″を指定席として咲き誇っています…)
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走行性能だけでいえば最新型のカーボンフレーム製ハイレーサーに分があるのは分かっていましたが、このご時勢にあってもクロモリフレーム製のレーサーにニーズが無くならないのは、ロードレーサーも同じ事ではないでしょうか?

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そんなある日、お店を訪れる度に繁々と見上げていたそのハイレーサーが、その他数台と一緒に特価販売対象になったというニュースが入ってきました。

(えっ、売っちゃうの…!?sweat01
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特価といえど盛豚では手が届く筈も無くただただ様子を見ていたのですが、特価販売が大分進捗したとの続報が入ったので「売れてしまう前にせめて一目見納めに行っておくか…」とLOROワールドリカンベンツさんを訪れたところ、例の車輌は間近に見る事が出来る二段目に移されていました。

繁々と眺める盛豚にお店の方曰く「その他の特価品はほぼ完売したものの、この一台だけはお嫁に行くどころか問い合わせさえ来ていないんですよ…」との事…。

そして「実は以前から欲しかったんだけど、高価過ぎて手が届かなかったから…」という盛豚の前に、無言でわざわざ実車をラックから降ろして見せてくれました。

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初めて同じ高さに立って間近に見るRANS Force5 改700 の姿は美しく、その様は気品さえ漂っていると感じられるほどに上品でした。
その美しさに静かに魅入られてる盛豚に何を見たのか…、お店の方が静かに言葉をかけて来られます。
そのまま二・三言葉を交わしました。

そうして静かな一時が流れる中で、「うん、そうなんだろうな…」という不思議な納得感がこみ上げてきました…。

「そういう事なんだろうな…」

「これが〝運命″というヤツなんだろうな、きっと…」

心が決まりました…。

後日になって聞いた事なのですが、お店の方は「個人的にはただ売れればいいという訳ではなく、モノがモノだけに事情をよく知っていて理解のある人に乗って頂くのが望ましい」と思っていたとの事でした。 

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盛豚の自転車歴はこれまでに6台を数えていますが、普通に自力では手が届かない自転車を手しようと思ったのはこれが初めてです。 その代償は決して小さい物ではありませんでしたが、一度覚悟ができてしまえば最早恐れる事はありませんでした。
そして関係諸氏のご配慮やお力添えを得て、更に多くの代償と引き換えに〝高嶺の花″は盛豚の元へやって来ました。 いや、来てくれたと言うべきかもしれません。

庶民が旧華族の娘さんをお嫁に迎えるようなものですから…。

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納車準備にあたってお店の方から「長期保管車ですので念の為納車日までに一通りの整備・実走チェックをさせて頂きたいと考えています。 状況に応じて部品交換の必要性に迫られるケースも出て来る可能性がありますので、厳密な意味ではご覧頂いた状態のまま現状渡しとはならない箇所も生じるとは思いますが、責任上信頼性と安全を優先しなければなりませんのでご理解下さい」との有り難い申し入れがあり、実際その言葉通り前日までに一通りのメンテナンスに加えて、タイヤチューブやリムテープ等を新品に交換してくれていました。

また納車当日も日頃から純正補修部品を確保したがる盛豚の志向をよく理解して下さっている事の現われとして、アイドラープーリーやシートステー等を用意しておいてくれたり、ポジション合わせをしている最中に「短めのチェーンチューブも二本欲しくなった。 ヘッドレストもあれば装着して欲しい」という急な我侭にもその場で対応して頂けるなど、至れり尽くせり・痒い所に手が届く・打てば響くといったカンジで何でも出てきました。

(アッと言う間に純正補修部品が出て来る…)
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(昨今では手に入り難くなったタイプのヘッドレスト。 外観は同じでもクッションが効いてフレーム肉厚も厚く丈夫で、尚且つ曲げ加工にも対応できるこのヘッドレストは今では貴重です)
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手に入れた部品を積み込み、一部マスキング処理を済ませて出発準備ができたので自走で帰路につきます。 ホントは夕方の涼しい時間帯に走りたかったのですが、このところ夕立やゲリラ豪雨が続いているので日差しの強さを我慢して走りました。

この一年半で身の周りにハイレーサー乗りが増えたお蔭で、腰高なストレートフレームのハイレーサーに試乗させて頂く機会にも恵まれていたせいか、「おっかなびっくり」というカンジはなく良い意味で新鮮な感覚に満たされながら、Force5と対話するかのように桂川CR→淀川河川敷道路のルートで帰りました。

(暑い…、暑過ぎる!)
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(木蔭での休憩も夕立を恐れてノンビリしていられず、水分補給して一息したらですぐ出発…)
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神崎川で雨宿りして雷雨をやり過ごし、次の豪雨が降り始めるところで間一髪ギリギリセーフで自宅に着きました。

(自転車&カメラ部屋を大分整理したけどギッシリ。 とりあえずお盆が明けたらセットアップを始めるとしますか…)
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本来ならば盛豚では手が届かないままで終わる筈だったのに、縁に恵まれて手元に迎える事ができた〝高嶺の花″。

これまでの愛車に手を入れる度に、亜流・自己流上等の実用一点張りでブランド志向に背を向けがちなやり方を貫いて来た盛豚ですが、この一台だけはコンポーネンツにも気を配りながら車体に相応しい物を選りすぐり、丁寧に品のある一台に仕上げて行きたいと思っています。

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最後になりましたが、今回RANS Force5 改700 を入手するにあたり、多大なるご理解とご配慮・ご協力・ご支援下さいました関係者の皆様には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

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※…(断じてオープン教団の軍門に降った訳ではなく、RANS Force5 改700 が純正マーク入りオープンハンドル標準装備車であるだけなのであります! ( `・ω・´ )/ )

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※※…(一部、LOROワールドリカンベンツさんのHPより画像をお借りしました)

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リカンベント」カテゴリの記事

コメント

おぉお!手に入れたんですね。おめでとうございます。
これでオールラウンドに山だろうとどこだろうと走りに行けますね。
お祝いに大正池走りに行きましょう!

そして…
ふははっはは。ようこそわがオープンコックピットハンドル教団へ。おぬしも今日からオープン教の宣教師であり尖兵だ。
布教に励め、産めよ増やせよオープンユーザ。

いや、でも自分のマシンとして乗ってみるとオープンは最高でしょう?特に今時期は腋が空冷できるのでナローよりも涼しいのですよね。

おめでとうございます。
最近やけに自転車を整理しているなあと思っていたのですがこういう事だったのですね。
以前から欲しかったものが手に入って良かったですね。
これでそこそこの峠も大丈夫ですな。
セットアップ後ハイレーサーランデブーに行きましょうw

盛豚博士がロードやMTB!ありえへんでしょう!
安物買いの・・・になってた事は間違いないでしょう。
妥協したらあきません!後々考えたらやっぱ欲しい物をゲットすべきですね。
M5のシルバーも綺麗で良いけど、このF5の艶のあるシルバー色は渋いし、このカラーを活かしたクロモリロードみたいな流行に左右されない古風な感じに仕上げると更に渋味が増しそう。
どんな風に仕上がるのか、完成が楽しみです。
正直まさかの展開です!
これでますますF5を手放せなくなりました(笑)

ご購入おめでとう御座います。
僕もZOX20Z ランズ 武蔵で悩んでましたが良いお相手にお嫁に行けて良かったです。

おお、盛豚さんがハイレーサーですか。
トラス構造のフレームかっこいいですねー。

長期保管なんて、自転車にとっては不幸でしょう。
ちゃんと整備して乗ってくれる盛豚さんが相応しいと思いマス。

>take3さん
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ありがとうございます。 ギヤ比&クランクの選定やシートステーの補強等が済んだら、一度大正池にも行ってみたいと思っています。
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Force5には純正ロゴマークが入っっていて肉厚が厚く剛性の高いオープンハンドルが組み込まれていましたので、これを大事に使いたいと思います。 つまりノーマルのままで運用するという事であって仕様変更して導入する訳ではありませんので、残念ながらオープン教団とは接点が見出せませんな。 ( ˘ω˘ )
それでも帰りの灼熱の淀川河川敷道路で腕周り~腋周りの涼しさについては痛感しましたよ。(でも布教はしませんが… ( ˘ω˘ ) )

>kimotoshiさん
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ありがとうございます。
実は週末から今日まで遠方から旧友が泊まりに来ていたので、その準備の一環として宿泊スペースを確保する為にも、元々自転車の整理を含む部屋の片付けは急務でした。 そこへ京都に見納めに行った時にこうした展開が重なってきたものですから、この際一切喝采やってしまおうと思い立った次第です。
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一定のセットアップができましたら、是非ハイレーサーランデブーお願いしますね。

>Yおかさん
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実はこの一年ほど本当にロードかMTBかで迷っていました(ロードのBASSO GAP1977 については知人の所有車を試乗させて貰った事もあるほどです)。
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Force5改700 は欲しい物に違いなかったものの、「如何せんお値段が…」ってな訳で現実離れしていたのですが、タイミングと縁というヤツなのでしょうか? こういう事になりました。
ご指摘通り私もこのシルバーについては初めて見た時に「ポリッシュ仕上げなのかな?」と思ったほどの艶を感じました。 そしてクロモリ・ホリゾンタルのロードに共通する伝統的な風貌に以前から魅力を感じてきましたので、今のイメージを壊さないように大切にしながらセットアップしたいと思っています(実は既にブレーキ・ハブを確保済みです…)。
私自身もまさかハイレーサーが手に入る事になるとは思っていなかったので少々戸惑いもありますが、仕上がった暁にはツカモトさんのオリジナル・Yおかさんの2号車との邂逅を果たしたいと思っています。

>ナベさん
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ありがとうございます。
そうですか、ナベさんの検討対象にもこのForce5改700 は入っていたんですね。
何だかますます運命を感じますよw

>mizoleさん
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過分なお言葉を頂きありがとうございます。
正直言って私自身も自分がハイレーサーを実際に手にする事になるとは思っていませんでした。
こうして見てみるとリカンベントでトラス構造のフレームは独特の風貌ですね。 せっかくの美しいフレームを台無しにする事なくセットアップしなければというプレッシャーすら感じますよw

とうとう購入したんですね。
俺が企画したモノが何年もポツンと売れ残っているのは心苦しいモノだったんだけど、ようやく最良の理解者がオーナーさんになったのは非常に嬉しいですわ。
まずは、あの先端が竹槍状になっているシートステーの交換をする必要はあるかと思いますわ。
あれ、俺も含めて周りのRansオーナーさん皆が折っちゃってるんですよ…。

あ~ウチのマシンも早く組み上げねば…

納車おめでとうございます!
トラス構造の初期型フレーム、かっこいいですね~
それにしても、盛豚さん=ローのイメージが強くて、ハイレーサーに乗っている姿が想像できません(^_^;)

>ツカモトさん
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過分なお言葉を頂きましてありがとうございます。 お蔭様でツカモトさんプロデュースのForce5改700 の最後の一台を手にする事ができました。
見れば見るほどに完成度が高く、お店のスタッフの方が以前から「手放すのが惜しいのでずっと保有しておきたいとさえ思う一台です」と言ってられたのも頷けますね。
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仰る通り、竹槍シートステーについては私も対策の必要性を感じましたので、色々と模索中です。
一定のラインまで仕様が仕上がってきたら、ツカモトさんのオリジナル・Yおかさんの2号車との邂逅を果たせる事を楽しみにしています。

>アルティさん
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ありがとうございます。 トラス構造のフレームを持つリカンベントは少ないので、「ちょっと貴重かも…」と思っています。
正直、私自身も自分がハイレーサーに乗って走るさまを想像しても今一つピンと来ません…。(笑)

シートステーに関しては、Rans社がもう対策品出しているはずですが…ひょっとしてウチに余っているかも。確認してみますわ。

>ツカモトさん
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ありがとうございます。 宜しくお願いします。

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