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『GP Car story S.E. Lotus 1977ー1979』(三栄書房)

後のラリーカーの方向性を決定づけてラリーの歴史に不滅の名を刻んだのがアウディ・クワトロならば、後のF1マシンの方向性を決定づけてF1の歴史に不滅の名を刻んだのはロータス78と79だと言っていいでしょう。

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モータースポーツの歴史に詳しい人には説明の必要もないとは思いますが、アウディ・クワトロが導入した “ 4WD+ターボ ” のパッケージングは、ラリー界に衝撃を与えて以後35年以上経つ今なおラリーカーにおける絶対的スタンダードとして定着しています。
それと同じようにロータス78と79が導入した『ベンチュリーカー』に代表される “ ダウンフォース ” ・ “ グランドエフェクト ” を追求した空力パッケージングは、以後40年を経た今なおF1マシンの必須条件であり続けています。

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一般的にこの “ ダウンフォース ” と “ グランドエフェクト ” の追求はあたかも高性能自動車の専売特許のように認識されがちですが、盛豚は自転車にもこのノウハウを応用・導入していました。

対象となったのはLM5ローレーサーでその効果は想像を遥かに上回る物でしたが、たかだか一般道を走る自転車にダウンフォースがどうとか空力を追求するだのその効果がどうだのと言っても、他の人の理解を得られないどころか笑われるのがオチだと思っていましたし、説明しようにも話がとても長くなってしまうので具体論については誰にも話した事はありませんでした。
見た目にもハッキリと分かるほど大仰な部品を取り付けていた訳ではないので、おそらく周囲の人達は誰も盛豚がそのような事に取り組んでいると気づいてなかったのではないかと思います。 しかしながらその効果についてはR25やR43やR176などで十分に体感できました。

もしあの当時にバンクを走る機会に恵まれていたら或いはレポートの一つも書いてみようという気になったのかもしれませんし、もしそうなっていればあくまで可能性に過ぎませんがリカンベントにおけるロングクランクの運用の例のようになっていたのかもしれません(まぁ、こればかりは推測の域を出ませんが…)。

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また、1970年代中盤以降のロータスF1マシンはボディー全体をスポンサーカラーにペイントするという、当時としては斬新なパッケージングになっていました。ラリー界ではこれを遡る事約5年前にチェザーレ・フィオリオ氏率いるランチアワークスが既に導入していたアイデアでしたが、サーキットにおける周回レースの世界ではこのタイトルスポンサー制を導入したという事においても、後のF1における一つのスタンダードとなったと言われています。

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F1界に革命を起こしてその後のF1マシンの方向性を決定づけたロータス78と79…。 これまでの同様の冊誌に比べると内容のレベルが高くて読解力を要する一冊ですが、それは同時にこのマシンが如何に高度なノウハウによって成り立っているのかを物語っているのかもしれません…。
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