最近のトラックバック

« 再始動 | トップページ | 備えあれば憂いなし »

自家用車と福祉車両 3(福祉車両との出会い)

何故私が急に福祉車両がどうとか言い始めたかといいますと…
実は近年私の身の回りに色々と環境的な変化があり、特に昨秋以降はいくつかの事情に対して今後の具体的な対応策として自家用車の乗り換えを検討する必要に迫られてきたからです。

Img_0656


.
それでもその時点では一日を争って直ちに乗り換えなければならないほど緊急事態が発生した訳ではありませんでした。
しかしながら少年時代に祖父が脳梗塞で倒れて身体に後遺症が残った時に両親が実家の改築と併せて通院用の自家用車を買い足した事があり、その際に改築の工期や車の納期待ちなどを見ていて子供心ながら状況の変化に対応する事の大切さを感じると同時に「事後対応ゆえに待つ事のもどかしさとその間の不自由や苦痛」という物を痛感させられたのを思い出したので、「もう先を見据えて予め備えておこう」と判断した次第です。

.

私の父親はいわゆる “日本のモータリーゼーション” の主役となった世代です。 そして手前味噌ながら自分の父親が行楽にせよ帰省にせよ自動車という物を道具として有効に活用しているのを見て、「家から一歩でも出ると自動車という物が如何に道具として大きな力を持ち、またどれほど生活の助けとして人の役に立つのか」という事を実感しながら育ちました。

それから数十年…、若い間は遊び車として中古のスポーツカーを何台も乗り継いだ私ですが、車歴10台目にして初めて買った新車は自分の趣味性や嗜好などほとんど顧みる事なく「これから先の生活で必要となる力と有用な機能を持って “役に立って助けてくれる自動車” を用意しておこう」という前提で車種選びを始めました。
「子は親の背中を見て育つ」とは云ったものです…。

.

大前提は「今後乗せる機会が増えるであろう、“足腰が弱ってきた高齢者” と “交通事故後遺障で身体に麻痺が残って自由に上体を前に屈められなくなっており松葉杖をついて生活している人” の双方が苦痛を感じる事なく乗り降りできる車種」を探す事です(健常者の人にはあまりピンと来ないかもしれませんが、身体に不自由のある人にとって自動車の乗り降りは、時には苦痛を感じるほど身体に負担のかかる事だったりするケースも少なくありません)。 その中で急務となっていたのは後者の方でした。

ところが当事者を連れてディーラーを何軒か廻って候補に挙げていたいくつかの車種の実車で乗り降りを試して貰ったところ、それらは後部座席のドア開口部が狭くて対応できない事が発覚しました。

(この画像の車種はまだ天井が高い方なので大分マシですが、セダンベースだともっと屈んだ姿勢で天井を避けながら乗り降りしなければなりません…)
Img_0729


やがて日も暮れて困り果てた私がその日四軒目となるディーラーを一人で訪れて、応対してくれた営業担当の方にこれまでの経緯を話して相談したところ、ほぼ即答で薦めてくれたのがいわゆるミニバンの『トヨタ・ノア』でした。

(始めは「スポーツカーを何台も乗り継いだこの俺がミニバン…⁉️(笑)」と失笑したのですが…)
Img_0119

「ノアでしたら後部座席のドア開口部が広くてしかもフロアが低いので、松葉杖をついている方でも歩きながら後部座席に乗り込めると思います。 それからノアには福祉車両という物もありまして、お乗せになる方のお身体の都合や事情に合わせてお選び頂けるように複数のバリエーションが用意されています。 これらも併せてご検討頂いては如何でしょうか?」

まるで予期していたかのようにスラスラと説明してくれながら手渡されたカタログ一式を受け取り、その日はたまたま店頭にあった標準仕様の試乗車の内装を軽くチェックしてから帰宅しました。

(福祉車両のカタログ内容の充実ぶりには少なからず驚かされるものがありました…)
Img_0118


後で振り返ってみて思ったのですが、車種選びが暗礁に乗り上げた状態で訪れた最後の店舗では「こちらから車種を指定するのではなく条件のみを提示して、それに適合する車種を提案してもらう」という発想の転換が功奏したのも確かではありますが、この時に応対してくれた営業担当の方が実に機転の利く人物だった事が非常に大きかったと思います(どの店舗でもこちらの事情と条件は説明していたのですが、この日廻った四軒のディーラーの中でミニバンや福祉車両を提案してくれたのはこの方だけでした…)。

そして日を改めて福祉車両専門のショールームであるトヨタハートフルプラザさんを訪れて福祉車両の実車を確認した後で、前述のディーラーを再訪して購入に踏み切りました。

.

実は私が購入した時のモデル(80系ですが7月のマイナーチェンジをする前の “前期型” です)のノア福祉車両やそのベースグレード車には、オプション装備も含めてクルーズコントローラーの搭載設定がありませんでした(マイナーチェンジ後の “80系後期型” では全グレードに標準装備となっています…sweat02)。
しかしながら欲しいから買うのではなく必要に迫られて乗り換えることになったこの車両の購入にあたって、唯一私自身の嗜好を反映させたかったのがこのクルーズコントローラーです。

よく見ると福祉車両のカタログの片隅には「写真は一例です。 様々なカスタマイズも可能です。 詳しくは販売店、または全国のトヨタハートフルプラザにお問い合わせください」と書いてあったので、本当に「これだけは何とかして欲しい」と粘ったところ、この営業担当の方は機転を効かせてメーカーに掛け合い、半年前に完売・絶版になっていた期間限定車W/B(この限定車は福祉車両のベースグレードの内の一つと同じグレードをベース車両にしていたのですが、この限定車にはクルーズコントローラーが搭載されていました)と同じスペックの仕様をベース車両に指定して特注車両を一から作らせるという離れ技で対応してくれました( “横車を押してくれる” とはこの事ですね…)。

(クルーズコントローラーだけはどうしても欲しかったのです…)
Img_0748

この離れ技でかろうじてクルーズコントローラーを搭載できるのは福祉車両のベースグレードの中では最上位グレードのみだった為、外観が大人しいベーシックなグレードの方を選べなくなってしまいました。
こうして私の初の新車は必然的に外観が派手な若者向けの最上位グレードになってしまい、自分自身の趣向が反映されたのはクルーズコントローラーが付いている事とボディーカラーの二つだけになってしまったのですが、仕様と機能が条件を満たしてとても充実した物になっただけでも御の字だと思っています(試乗もせずに買ったけど乗り始めてみたらすぐに気に入りました… (;^ω^)ゞ )。

(お世話になったトヨタカローラ南海第二阪和岸和田店の担当者Tさん、ありがとうございました)
Img_0752

良い担当者さんに巡り合った事で満足度の高い車両を手に入れる事ができました。 その具体的な仕様の詳細についてはまた後日改めて述べてみたいと思います。
.

« 再始動 | トップページ | 備えあれば憂いなし »

福祉関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 再始動 | トップページ | 備えあれば憂いなし »

2018年4月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ