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ライカⅠf

ライカⅠfを手に入れました。
もう新たにクラシックカメラを購入することはないかもしれないと思っていたのですが、久し振りに物欲御殿の波動を受けたようです。(笑)

Img_6982

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今回手に入れたライカⅠfはいわゆる『バルナックライカ』というヤツで、以前所有していたライカⅡfと同系のクラシックカメラです。
そのライカⅡfの方は数年前に生活環境が変わった際にある程度身辺整理する必要に迫られてやむなく手放したのですが、状況が二転三転して落ち着きを取り戻してきたらまた欲しくなってきました。

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『バルナックライカ』と一口に言ってもその生産期間は市販モデルだけでも戦前1925年~戦後1960年頃に亘って生産されています。 また年代やグレードも多岐に亘っているので、まずはどの年代のどのグレードの機種を選ぶのかを考えなくてはなりません。

幸いにもバルナックライカ全体という意味では国内市場にはまだ十分な玉数と選択肢があるので、まずは大雑把に年代を絞り込むことにします。

戦前の機種の中でも初期の物はハイレベルなコレクターズアイテムの対象品となっているので相場が高めですし、何より資料価値が高くて文化財に近い存在意義すらありますから、たまに出てくるお買い得品に出会えたとしても 実用してしまう盛豚のような俗物が手にするのは恐れ多いことであり、天罰が下ったら怖いので謹んでご遠慮申し上げることにしました。
また戦時中~戦後数年の間に生産された物は 部品の材質や外装のメッキの質があまり芳しくないのでデリケートな程度の物が多く、ガサツな盛豚が腐食・破損させてしまうことを防ぐという意味でこれも遠慮することにします。

こうして年代的には1950年以降に生産された機種(主に機種名末尾の記号が『c』の末期の物か『f』の物)に絞り込めました。

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お次はグレード選びです。

バルナックライカの戦後モデルはグレードがⅢ・Ⅱ・Ⅰに分かれています。

・Ⅲは高機能グレードで、距離計(ピントを合わせるレンジファインダー)を搭載しており、シャッタースピードは高速が1/1000秒~低速は1/25秒より低いシャッタスピードも選べます。
・Ⅱは標準機能グレードで、こちらも距離計を搭載していますが、シャッタースピードは高速が1/1000(ごく一部に1/500秒までの例外的な機種もあるけど…)~低速は1/25秒よりも低いシャッタースピードを選べません。
・Ⅰは最低限の機能しか持たないグレードで、距離計はおろかフレーミングの為のビューファインダーすら搭載しておらず、シャッタースピードは高速が1/500秒~低速は1/25秒よりも低いシャッタースピードを選べません。

これらは基本スペックであり、当時のライツ社が純正改造対応でグレードアップや多少のカスタムも請け負っていたので例外的な仕様の物も市場にはチラホラ見当たりますが(いわゆる『レアライカ』というヤツね…)、探したからといって手に入る可能性は低いので検討の対象からは外します。
相場価格が高いか低いかについては 大雑把に言うと機能の高さにある程度比例する傾向があります。


これらⅢ・Ⅱ・Ⅰのどれを選ぼうかというハナシなのですが、その前に実は以前所有していたライカⅡfでは二つの失敗をしたのを思い出しました。

 

失敗①:ライカⅡfのファインダーは初期モデルに比べて小さいので、ピント合わせやフレーミングの際に必死にファインダーを覗き込むあまり眼鏡のレンズを擦り傷だらけにしてしまった。

失敗②:保管には気をつけていたつもりだったのに元々少し曇っていたファインダーを更に曇らせてしまい、ただでさえハッキリしないファインダー像がとても見えにくくなってしまった。

 

盛豚は道具を手に入れるなら基本的に完動品(もしくは手直しで完動品にできる範囲の物)でかつ程度を維持しやすい物を選びたい性分です。 また上記の反省も踏まえた結果、今回は「維持が容易でかつ可能な限りシンプルな物を」という志向で 候補をライカⅠcかⅠfに絞り込むことにしました。

以前Ⅱfを使っていた時にシャッタースピードダイヤルの縁にあるシンクロダイヤルの爪で何度か指を切っているのでこの機構が省かれているⅠcに魅力を感じる一方で、軍艦部などの材質やメッキの質では同じ戦後の生産でもより新しい世代のⅠfの方がより確かで不安なく使えるという魅力があるので甲乙つけがたく、あとは実際に出てきた実機の程度や条件次第というか出たとこ勝負でいくことにしました。

(画像はⅠfですがfはこのダイヤル先端部の爪が少し上に跳ねていて指先に引っかかるんですよね…)Img_3611  

ちなみに「候補を絞り込む」などと口で言うのは簡単ですが対象がライカⅠ系ともなると少々話は違ってきます。  実はバルナックライカの中でもライカⅠ系はライカⅡ系やⅢ系とは違ってそもそも一般用途向けグレードではないので、市場の玉数は決して多くありません。 ライカⅠcに至っては「偶然出会うことはあっても探すと出てこないⅠc」などという二つ名があるほど玉数は少ないようなので、前段階での絞り込みはここまでにして久々の狩りに出かけます。

そして狩りの当日は昼前から出動して廻ること17軒(内4軒は二度訪問しました…💧)、候補以外の機種ながら優良物件の誘惑もいくつかあったのも含めて最後まで迷いに迷いましたが、ライカⅠfの出物があったので頂いて帰りました(やっぱライカⅠcは選択肢が少なすぎて…😅)。

Img_6981

fは世代的にメッキが厚く材質も確かな方なので、cにありがちな底蓋のエッヂ部のメッキ剥がれや目立った腐食はなくキレイでした。  ダイヤル類の操作感には一定の使用感があるものの、以前のⅡfと違ってカメラ内部のグリスの匂いにカビ臭さがなく 内部の程度も良好であることが伺えます(国内で一度O.H. されているのかも?)。

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帰ってから内外装とも軽く掃除をしたところ、初見よりもスッキリきれいになって手触りも心地よくなりました(古いカメラはその年月の分だけより多く人の手で触ったり汚れた空気に触れたりしているので、拭き掃除の効果は馬鹿にできないものがあると 経験的に感じています)。

Img_6986

これからレンズや補記類も探さなきゃね…。

 

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