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『GP Car story vol.26 Tyrrell P34』(三栄書房)

「タイレル・フォード 6輪」という言葉を聞いたことがある人は、かなりの確率でオッサンです…

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当時の日本では「タイレル・フォード6輪」という呼び名で知られた『ティレルP34』ですが、好事家の間では「その革新的な構造ゆえに圧倒的かつ衝撃的な存在感とは裏腹に、成績の方は大して上げられなかったマシン」として認識されている傾向があります。

確かに『ティレルP34』は『ロータス77』のように登場するや勝ちまくって、タイトルを獲得しただけでなくその後半世紀経った今日も基本コンセプトが続くほどF-1の常識を塗り替えてしまったマシンではありませんが、その可能性は十分に持っていました。 むしろ常識を塗り替えるという点においては『ロータス77』をすら上回るであろうことは明らかだったのですが、その影響効果が大き過ぎたがゆえに6輪という構造はデビュー翌年一杯でレギュレーションにより禁じられてしまったほどでした。

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この時にFISAがレギュレーションでF-1における6輪車を禁止していなければ、F-1には6輪車や8輪車が当たり前に走って覇権を争っていただろうと言われています。 事実 レギュレーションで禁じられるまでのわずかな期間にライバルチームは既に6輪車を実走テスト段階まで開発しており、その中には前4輪のタイプだけでなく後4輪のタイプも存在して今日に至るまで実車が保管展示されている例もあります。

もしあの時FISAがレギュレーションで禁じなかったら、今日の自動車社会において乗用車のスポーツカーやグランツーリスモやスーパーカーは特に高性能な物ほど結構な確率で6輪車だの8輪車になっていたかもしれません。
これについて「たらればに過ぎない」と安っぽい言葉で否定することもできなくはないかもしれませんが、この本を注意深く読めばあながちあり得ないでもないということが分かると思います。

 

モータースポーツファンに限らず自動車に関心のある人にはオススメなこの一冊。 少し前の本だけどまだバックナンバーで手に入るんじゃないかなぁ…

 

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