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シクロジャンブルに参加してみました

年に二回開催される『シクロジャンブル』に参加してみました。

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BSモールトンとブロンプトンのカスタムやChinaMascotProducts LOW-RACERの仕様変更とM5の手直しによって、手元には自転車関係の余剰部品が溜まってしまいました。 盛豚はスペア・ストックパーツとして確保するのならならいざ知らず、使わない部品を死蔵させておくのは忍びないと感じる性分ですので、「誰か使ってくれる人に…」と考えていたところ、タイミング良く自転車関係のスワップミート・イベント(早い話がバザーですな…)とも言える『シクロジャンブル』の時期が来たので、まとめて出店してみる事にしました。

スワップミートに出店するのは初めてですが行ってみるのは好きな方で、自動車関係のスワップミートには絶版部品を求めてよく買いつけに行ったものです。 今回出品する予定の商品には特に年代物とか値打ち物とか掘り出し物がある訳ではありませんが、『シクロジャンブル』はそうした商品が飛び交うスワップミートですので、珍しくもない実用品をただ並べただけではとても売り上げは見込めません。
そこで過去のスワップミートでの買いつけの経験や仕事で培ったモノや日常の買い物で個人的に感じている事などをノウハウとして生かし、特に珍しいくはないフツーの物に「納得」と「満足」という付加価値を付けて売り捌く作戦で行く事にしました。

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お店屋さんごっこは嫌いではない方なので、一週間前からコツコツと準備に取りかかります。 これは個人的な流儀に過ぎませんが、「納得」と「満足」に訴える効果的な方法として挙げられるのが、見た目がキレイである事と商品の固有情報などが提示されて「程度」が分かり易い事(やたらと「良い物ですよ!」とアピールする事ではナイ…)だと考えています。

ディレーラー関係などグリスやダストで黒く汚れる品物は入念に拭き取って、しつこい汚れはルーセンで拭き込んで黒い汚れが無い清潔な状態に仕上げます。 更にクランクなどと一緒に金属の地肌が顔となるパーツをピカールで磨き上げると、ガラクタの山だったディレーラー・クランクの残骸はたちまち「小キズはあるけど美品です」の山に生まれ変わりました。

(お化粧せずとも磨けば光ります…)
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せっかく磨いた商品に傷を増やしてはいけないのでこれらを個包装して(新聞紙やビニール袋で包むだけですが…)、クランクに至っては一本ずつプチプチのエアーパッキンで梱包するなど、「商品化して商品として扱う」事によって更にそれらしくなり、何とか「中古品としてのお値段をつけても恥ずかしくは無いかな?」というレベルになりました。

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キレイに仕立てて個包装の準備ができたら仕上げは商品タグ作りです。 ホームセンターで40枚で98円もする(←貧乏性の精一杯の必要経費)ハリガネ付き値札を買って来て、赤ペンでお値段と黒ペンで商品名(グレードや品番や何速モデルといった事など)に加えて、分かっている範囲で使用回数や使用した走行距離などの「程度に関する情報」を書き込みます(正直にね。 嘘は絶対にダメ! あと書き過ぎも読む側をウンザリさせてしまうので禁物ですね…)。
こうして商品に関する固有の情報を表示すれば、買い手は購入の可否に関する判断をし易くなりますし、他所の出店で同じ商品の出品があった場合でも、見た目がそれなりにキレイでどちらも中古品である場合はより固有情報が把握できる物に関心を持って貰える事が期待できます。

このようにチマチマとアイデアを搾り出したり小回りを利かせたりするのは、まぁいわゆる「販売努力」というヤツなのですが、これがなかなかバカにできないモノがあります。 物作りに携わる人の中には「良い物を出せば売れて当たり前だ」と勘違いしている人がよくいますが、ハッキリ言って日本では良い物を出すなんてのは当然の事ですし、そんな物は世の中に溢れています。
消費者とは「人」ですので品質だけでなく相手の目線の高さにも敏感ですし、姿勢・応対・対応をシビアに測ります。 如何にして彼等の目に留まり関心を持って貰って、手に取って頂きお買い上げに繋げようと考えたら、謙虚な姿勢で物が確かな商品をキレイにして整然と並べて分かり易くしておくなんて事は、もし仕事であればやって当たり前の事なんですよね…。

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付加価値だの努力だのと尤もらしい事を述べましたが、これは他所の出店に比べて品揃えの規模も内容も見劣りする小量出品の盛豚商店だからこそできる技です(骨董価値のある商品なら群がって来る買い手もそれなりの目利きですので説明の必要もありませんし、在庫勝負の大量出品ならそこまで手が回りませんからね…)。
でもこうした事の積み重ねは本当に効きます。 それはお立ち寄り下さるお客さんの反応や表情を見れば分かります…。 陳列を一目見るやパッと明るくなった顔に「おっ、ここのはキレイだな。 何かイイ物ないかな?」と書いてありますから。 そして「何とかここで収穫を得よう」とばかりに隅々まで物色していって下さいます…。

(タグに商品情報があると商品の事が分かり易いですからね…)
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スワップミートに出品される物は基本的に中古品ですので、「キレイ」・「丁寧」・「分かり易い」が揃うだけで大分見栄えが良くなるものです。
捨て値で叩き売る場合でも無い限りは購買者心理を把握して尊重し、そこに訴えかける努力をするのは商売の鉄則ですね。

商品の準備が一通りできたところで、前夜祭とばかりに日頃お世話になっている自転車友達の皆さんに出品予定品をご紹介してみたところ、ありがたい事にいくつかの商品にご予約を頂きました(お買い上げありがとうございます!)。
それから前日の内に木陰の位置と状態をチェックする意味も含めて、LYNXXで下見ポタに行ってひとまず準備が完了しました。

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迎えて当日の朝は8時前に現地入りして出店準備を始めます。 事前に「公式には10時~って事になってるけど売り手も買い手も毎回超フライングだから、8時台には行かないとイイ場所が取れないよ~」とkazさんがアドバイスして下さったので、「ならば更に早く」とばかりに乗り込む事に…。
荷物の量が量なので止むを得ず軽四で服部緑地の外にある安い駐車場に乗りつけて、そこから会場へと商品を運び込みました。

ところが荷物が重い! グループでの出店と違って留守番役がいないので、一度に全ての荷物を運ばなければならないのですが、この山のような商品群は縦走用フル装備の登山装備みたいな重さです(クランクだけでも4セットあります…)。 しかも嵩張る上に大きなバッグに収まりきれない分は袋に入れてぶら下げているので、纏まりも良くない数十kgの荷物を担ぎながらその一方で片手でロデオを押す訳です。 こんな状態で500mほど歩くハメになりました…。

強烈な重さに負けて何度も休みましたが、何とか木陰の一等地(になる予定の場所)に到着しました。

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しんどい思いはしたものの特にトラブルも無く搬入が済んだので、いよいよ出店準備に取りかかります。 「銀マットを持参してスッキリとして見易い商品展示をしよう」と計画していたので、予めタグを付けておいた小物の商品を出し、更にクランクなどの大物を開梱してタグ付けを始めると、いきなり気の早い8人くらいのハゲタカ… じゃなくてお客さんが群がって来て、開店準備というか陳列作業中にも拘らず代わる代わる商品を毟り取り… じゃなくてお買い上げ下さいました。

(あの、まだ準備中なんですけど…
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開店準備が整った時には「ピカールで磨き込んだ商品」の三割が売れていました。

(特にディレーラー関係はお買い得価格にしてたからね…)
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第一波のハゲタカ… じゃなくてお客さんは決して大勢ではありませんでしたが「本気で探して買いに来ている人達」でした。 大抵の人が目ざとく「いかにも」な商品をお買い上げだったあたり、9時以降に「見に来た」お客さんとは明らかに客層が違っていました。
そして第一波が引けた頃にkazさんが登場、盛豚商店に隣接する「ここも日が高くなった時に木陰の一等地になる予定の場所」へ出店されます。

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実用品一点張りの盛豚商店と違って貴重なアンティークパーツが出揃う骨董屋kazさんには、「いかにも」なお客さんが群がります。 リピート出店の老舗ですので固定客の姿もチラホラ…

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タグが功を奏したのか、売れ残りを覚悟していた商品も案外売れて行き、商品とタグを見ただけで頷いてお買い上げのお客さんもいらっしゃったりするなど、店頭業務は順調に進みました。

(98円分ちゃんと働いてくれよ、タグ諸君!)
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9時を過ぎて日が高くなると日向にも出店数が増えて来ました。 そして予定通り盛豚商店と骨董屋kazさんは木陰に包まれます。 よしよし、あとは売り上げだな…

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公称開始時刻の10時には会場もかなり賑やかになって来ましたが、荷動きは逆に鈍くなってきました。 この時間以降のお客さんはその殆どが「何となくイベントに来ている」的な人達で、第一波の「本気で探し物を買いに来ている人達」とは明らかに客層が違っていましたね…。

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11時にもなると荷動きはほとんど無くなりました。 ヒマなのでSatoさんのコーギーと戯れたり…

(盛豚はなでなでしまくってタップリ癒して貰いましたが、何故か皆さんはすれ違いだったみたいですね…)
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リカンベント仲間の皆さんと寛いだり…

(Bacchetta Ti AeroとRANS Force5が揃えば当然…)
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勃発したハイレーサーの交換試乗会を謳歌したりしたのでした。 何しろ12時にもなると荷動きは打ち止め状態になって人が多いだけですからねェ…。 kazさんも似たようなカンジで試乗会に参加してましたよ。(笑)

(念願叶ってBacchetta Ti Aeroに試乗、その乗り味に感激するツカモトさんの図)14051814_2  

takeさんのBacchetta Ti Aeroは歪みのあったライザーを交換されて本調子を取り戻されていました(人車一体感が素晴らしい!)。 「まだステアリング周りに微かな歪みが残ってるのかな?」という感想も出ていましたが、盛豚的には「歪みは皆無になったなぁ~。 ライザーの左側から入る二本のシフトケーブルとブレーキケーブルが90°以上の弧を描いてるから、その反発力が力となって微かに悪さしてる気がするけど、左側に三本もケーブルが集中しているオイラのLYNXXやM5に比べると微かなモノだし、特に気になるレベルでもないなぁ…」というのが感想でした。

「これも是非」とツカモトさんがわざわざシートポジションを調整して下さったので、皆でRANS Force5も試乗させて頂きました。

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Force5は乗車経験のある人たちの間では「硬い」として知られるハイレーサーだと聞いた事があります。 派生型車種であるストレートフレームのForce5 PROと比べると、剛性が高くなり易い構造のトラス状セミクレードルフレームを持つ事に加えて、メインフレームの肉厚も薄くはない事から(ブーム機構が無いタイプのリジットフレームなのでフレーム断面を目視できませんが、触ってみた感触と軽く叩いてみた反響音などから、1.2mm厚かそれ以上なんじゃないかと推察します…)、確かに剛性の高さを窺わせます。

この個体はオーナーさんのチョイスでカーボンフロントフォークやユーロメッシュシートやマビック・オープンプロなどからなる手組みホイールを組み合わせられた事により、フレームの硬さとの調和が取れているのでしょう。 特に違和感無く「シャキッとした車体」として乗れる仕様になっていました。
どんな乗り物でもシャーシ全体が硬過ぎる場合には、シートのクッション効果による「単なる座り心地の良さ」では車体の跳ねやそれによるジャダー(一言で言えば異常振動の事です)やアンダーステアやファイナルオーバーステアなどの挙動不良を吸収できないので根本的な解決にはならず、余程路面の良い場所でも無い限り跳ねたりジャダーを起こしたり前後に揺れるような治まりの悪いピッチングに揺さぶられ続ける事になります。
だからこそ意図的に固い箇所と柔らかい箇所を設けて、その組み合わせによるダンパー効果(衝撃吸収効果ね…)を少しは持たせた車体に仕上げる必要があるのですが(それが車体作り・セットアップというものです)、このForce5では硬いどころかこうした跳ねやピッチングも無くて車体の総合的な剛性バランスが良いのが印象的でした。

総評すると、反応性が高いのにゴツゴツ跳ねたりしないという、「クロモリフレームの良さを知っている人物が手を入れて、その良さを伸ばした一台」に仕上がっています。

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レンガ敷きの舗道みたいな少々凹凸がある場所で乗ってみるとこの事が良く分かり、先日Force5 PROに乗った時の印象と比べても何ら違和感がありません。 特にこの個体では手組みホイールが効いているせいなのか、硬いとかいった違和感は全く感じられず、「少なくともForce5の中では一つの完成形と呼んで差し支えないレベルに仕上がっているんだろうなぁ」と感じました。

盛豚はノーマルのForce5に乗った事がないのでその違いについては比較論を語れませんが、巷の評価から察するにもしノーマルのForce5に乗った事がある人がこの個体に試乗したら、その乗り味に感動するんじゃないかなぁ…。

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その後14時前には人気もグッと減って来たので、kazさんと一緒に片付けて撤収する事にしました。
締めてみると数量ベースでは出品した商品の七割方が売れたのですが、金額ベースでは高額商品が捌けなかった関係で目標には届かず残念でした…(←そもそも欲張り過ぎだった?)。
でも叩き売りをしてまで「何となく買い物をするだけで使うのかどうかも分からない人」に手渡すつもりはありませんでしたし、特に吐き出したかったクランク・ディレーラー関係がほぼ捌けましたので(一つだけ手元に残しておいて自分で使うつもりだったフロントディレーラーまで間違えて売ってしまいましたが…)、初めてだった事を考慮に入れたらまぁヨシとしておくべきでしょうか…。

何より隣で出店して下さったkazさんやお立ち寄り頂いた自転車友達の皆さんのお蔭で、寂しい思いをせずに済みましたしね。

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お立ち寄り下さった皆さん、お買い上げ下さった皆さん、トイレや試乗に行く度に店番して下さったツカモトさん、色々アドバイスして下さったkazさん、本当にありがとうございました。

また次の機会も(出店という形で参加するかは分かりませんが…)宜しくお願いしますね。

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