自転車用フロアポンプの修理
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訳あってちょいと辺鄙なところに来ており今のところ自転車はプロンプトンだけを手元に置いて持ってきています。 買い物にお散歩にチョイ乗りはこの一台でこなしているのですが、先日後輪のタイヤが偏摩耗を起こしていることに気づきました。
見つけた時は驚いたものの原因そのものにはすぐ思い当たるところが浮かんできました。 それは空気圧の管理です。
備品をそれなりには揃えてある自宅と違って今いる場所には最低限の備品しか持参していませんでした。 しかも持ってきているフロアポンプは所有している二機の内のパッキンが大分怪しくなってきていた方の物で、案の定呆気なくパッキンが破れて空打ち状態になってしまったのでした。
横着してプロンプトン純正装着のハンドポンプで騙し騙し低めの空気圧のまま乗り続けたところ(このポンプの圧力はお世辞にもフロアポンプと同等の性能とは言えません…)、乗る度に本来よりもややへしゃげ気味になったタイヤのトレッド面が路面に対してベタ付き状態になってしまっていたようで、耐摩耗性の高いセンターブロックだけを残してその両サイドのブロックばかりが先に摩耗してしまったという訳です。
(辺鄙な所なので路面も傷んでいる所が多かったのも災いしたのでしょうね…)
実害が発生してしまった以上このまま放っておく訳にもいかないので、早速対策を講じることにしました。
今回故障したフロアポンプはシリカ・スーパーピスタという機種なのですが、一見古臭い時代遅れなだけに見えがちなこの機種には「シンプルで信頼性も高く尚且つ仕様がほとんど変更されていないロングセラーモデルで補修部品も供給されている為、修理もし易くて長く付き合える」という長所があります。
シリカ・スーパーピスタには本体のシリンダー材質が鉄製の物とアルミ製の物があり、前者はシリンダー内径が28mm・後者はシリンダー内径が30mmと口径が異なると聞いたことがあります。 所有するスーパーピスタは前者の方なので今回は28mm用のパッキンを取り寄せました。
(28mmの方のパッキンです。 補修部品が入手し易いのは助かりますね)
破れたパッキンの補修部品を取り寄せて、手元にあったシリコン系グリスとプラスドライバーと17mmのメガネレンチ(スパナでも可)を用意して作業開始です。
(補修部品の革パッキンと、物置から引っ張り出してきたシリコン系グリス)
まずはプラスネジで軽く締めてあるだけのポンプ本体のキャップを外して、ハンドルごと中身のシャフトを引き抜きます。
(この赤い⭕️印の部分を外してハンドルごと中身を引っこ抜くと…)
引き抜いたシャフトの先端に付いているパッキンは変わり果てた姿になっていました。 17mmのナイロンナットで締め付けられているだけなので、これを取り外します。
シャフトから外したパッキンです。
新しいパッキンにグリスを塗り込んでから組み付けて…
ポンプ本体のシリンダーに差し込んでから最初に外したキャップを組み付けてできあがりです。
作業完了後はテストを兼ねて早速ブロンプトンのタイヤに空気を入れてみたところ、不具合ではないのですが従来よりも機密性が高くなり過ぎたのかポンプが吸気する時(ハンドルを引っ張り上げる時ね…)に少し作動が重くなったように感じました。
グリスの種類については安物の金属用グリスではなくシリコン系グリスを選ぶのが大事なポイントだと聞いたことがあるのですが、粘度はサラサラの物でいいのではないかと感じます。
お気に入りのフロアポンプが復活して一安心です。 既に10年以上の付き合いですがまだまだずっと付き合っていきますよ〜(笑)
片付けが済んでからちょいとお散歩へ。
ちょいと余談ですが…
やっぱ空気圧が上げられると走りも軽くなりますね。 だからって上げ過ぎないように注意が必要なので、ブロンプトンにシュワルベ・マラソンの組み合わせの場合は5barまでを目安にしています。
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