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露出計

銀円カメラで撮影する場合に作品の出来を大きく左右する要素の一つとして、露出の精度が挙げられると感じます。

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デジタルへの移行も含めてカメラの性能はこの30年で飛躍的に進歩しました。 各論で何がどう進歩したのかを挙げたらキリがないのですが、個人的には「特に露出計の性能についてはデジタル化によって銀塩カメラに搭載されていた当時の物を過去の物にしてしまった」と感じています。
この場合の『銀塩カメラに搭載されていた当時の物』とは、銀塩カメラの性能が極まったとされるニコンF5やミノルタα-9のような世代の最高機種に搭載されている物でさえ例外ではありません。

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実際に使ってみるとよく分かるのですが、最高機種といえど銀塩カメラのAEに任せて撮影していると意外と露出を外してしまうことが少なくありません。 これはフレーム内における陰影にある程度の差がある時にアンダー側かオーバー側のどちらか一方の部分に露出が引っ張られてしまうことによって発生する訳ですが、理論的にはフレーム内に映る物を真に平均かつ包括的に測光・評価できていれば偏りは発生しないので 作品がアンダーで潰れてしまったりやオーバーで飛んでしまうことはない筈です。
この理論値を追求し開発し続けてその時代の最高の技術を注ぎ込んだのが時の最高機種カメラや単体露出計なのですが、結論から言うと盛豚が所有する機材の範囲で評価するなら銀塩最高機種のα-9よりもコンパクトデジカメのクールピクスS640の方が露出計の測光ミスは少ないと感じます。

もちろん露出系の精度がカメラの意義の全てではありませんしα-9にはα-9ならではの魅力と感触と満足感があります。
しかしながらデジカメは露出計の精度の高さに加えて それをモニター画像で露出の状態をプレビュー画像として見ながら撮影できるので、稀に露出がアンダーやオーバーに偏った時にもシャッターを切る前に把握できますから 露出補正をかけるなどして未然に対処できるメリットもあります。

これは銀塩カメラの否定とか精神論の話ではなく客観的な事実の話です。

(悔しいけど「露出計の性能」という点では α-9でもクールピクスS640にすら勝てないのが実情です…)
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オールorナッシング でものを言うつもりはありませんが、盛豚は近年ニコンF3のように古いAE機とか ライカⅠf やミノルタオートコードのように露出計を搭載していないカメラを使う時に、露出計の代わりとしてS640やフジX-pro2を活用する機会が増えました。
もちろん手探り的なヤマカン露出計で撮影することもそれなりに楽しんではいますが、「距離や季節の問題でこの風景は撮り直しが効かないから、この画だけはキチッと撮り収めておきたい」という風景に出会った時は 念の為にデジカメで測光してから撮影するようにしています。

(手探り露出での撮影はそれはそれで楽しいんですけど、大事な画を撮り収める時はやっぱね…)
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結果論を述べると銀塩カメラ(特に中央部重点測光の機種)を露出計代わりに活用したりヤマカン露出で撮影した時は どうしても「写ってはいるけれど露出は外し気味で発色と再現性がイマイチ」な作品が現像から上がってきがちで 撮り直しが効かない風景を撮り逃したという悔しい思いをすることが度々あるのに対して、デジカメを露出計代わりに活用して撮った作品は「このレンズとカメラでこれほどまでの露出の正確さ(シャッター精度という意味で)と発色による再現性が発揮できるとは知らなかった❗️ これは嬉しい誤算だ‼️」という満足できる作品が現像から上がってくることがよくあります。
特にフジX-pro2で測光してから撮影した場合の仕上がりは素晴らしく、そのおかげで以前のような「今日はデジカメを持参せず銀塩カメラだけで撮影に行きたい」という拘りはだいぶ薄れました。

(色々試したけど、スタジオデラックスも屋外撮影には適してなかったしねェ…)
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惜しむらくは盛豚所有の銀塩カメラにこのデジカメ測光を十分に生かせるだけのシャッタースピードを搭載していない機種が複数あることで、最高シャッタースピードが1/500秒だの1/1000秒だの1/2000秒だのといった機種でもこれを生かせるようにと、最近では減光フィルターと多数のステップアップリングを併せて活用しています。

これによって 現像から上がってくる写真の中に満足度の高い作品が含まれている率がグッと上がりました。

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