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メガネは良くなった

最近のメガネは昔の物に比べて造りが良くなりましたね。

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メガネのネジの中の一本が真ん中辺りで折れてしまったので、地元のメガネ屋さんへ修理をお願いしてきました。

お店の見立てによると「折れたネジの真ん中から奥の部分がネジ穴の中に残ってしまい、修理専門業者さんへ委託する必要があるので日数が十日ほどかかる」とのことなので、修理をお願いするかたわら 当座の生活用に予備のメガネを買って帰ることにしました。

今回買ったメガネには満足しています。 とても良い買い物でした。

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これは今から30年ほど前の話ですが…

就職してから職業病的に視力が落ちた私がメガネをかけるようになったのは 二十代半ばの頃で、職場の後輩の薦めで訪れたお店で最初のメガネを買い求めています。
今の時代では考えられないことなのですが、当時のメガネ業界ではユーザーの声など全く無視して作られた物を「これがメガネなのでユーザーが現品に慣れて下さい」というスタンスで一方的にユーザーへ押し付けるのが常識とされていました。

ところがこうした市販品のメガネにはどれも共通のある不具合を感じたので店員さんにその旨を伝えたのですが「メガネとはそういう物ですよ」とあからさまに呆れたような顔で一蹴されてしまいました。

職場にはメガネをかけてる人が沢山いたので訊いて回ったのですが 一様に「そういうもんだよ」と全く疑問を感じておらず、不具合を感じている私だけが「それは求め過ぎだよ」と言われたものです。

 

今日のようにNETで直接メーカーにユーザーの声を伝える手段もない時代だったので 販売店で不具合を訴えても、「プロ野球選手が使ってるような何十万円もするオーダーメイドメガネならいざ知らず、一般市販品にそこまで求めるのは神経質過ぎますよ(言葉遣いはもうちょっとだけマシでしたが、明らかに若造だからと侮られているのが分かりました)」みたいな扱いを受けただけで、最初のメガネを使い終えるまでの四年間は少なからずモヤモヤした日々を送りました。

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具体的にその当時感じていた不具合を挙げると 大きく二つあります。

 

①メガネをかけると右上がり(正確には左下がり)に傾いてしまい水平にならない。 またそのせいで ちょっとずり下がるだけで左眼の前をフレームに塞がれてしまう。

②メガネの度(ピント)の芯が正面ではなく下にズレた位置になっていて 正面を見たりスポーツの時など顎を引いて上目使いになった時に視界が少しボヤけて見え難い(当時私はテニスをやっていましたし オートバイにも乗っていたので、これは深刻な問題でした)。

 

①の原因はメガネのつるが斜めに傾いて取り付けられていたのが原因だったのですが、当時市販されていたメガネの場合だと店頭に陳列されている物は全てこの構造になっていました。

(昔のメガネは左右のつるの断面を図で表すとこのように傾いていました)
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(分かりやすくする為にやや大げさな状態にしていますが、これをかけるとこんな風に傾いてしまうので真っ直ぐにかけられず、少しでもずり下がると左目の正面をフレームに塞がれてしまう…)
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これについて理由はハッキリしていました。 「メガネを畳んでケースに入れる時にスリムな方がいい」とメーカーが考えていたからだそうです(実際、そう説明を受けました)。

(ここがこのように重なると厚みが出てしまうので邪魔なんだそうです)
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(だから昔のメガネは畳んだ時につるがオフセットするようにという狙いで、つるを斜めに傾けて取り付けられていました…)
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なるほど畳んだ時に厚みが少しだけ薄くなるのは分かりました。 でもそれはメガネを使わない時の話であって、使う時にメガネをかけたら傾いてしまうようでは本末転倒ではないでしょうか? しかもその状態ではメガネの度の芯(ピントの芯)までもが傾いて視線とはズレてしまうので、せっかく視力に合わせてあつらえたメガネの度が少しズレた像で四六時中目に映されてしまい、長時間かけていると目が疲れてしまいます(実際 あの当時のメガネは長時間かけていると目が疲れるので、ある程度の時間は外して目を休ませたり目薬をさしたりしながら使っていました)。 それにちょっとずり下がるだけで左眼の前をフレームに塞がれてしまうのは、もはや度の芯がどうこう以前の問題でもあります。

ところが当時のメガネ屋さんではどこのお店で相談しても「そんな神経質なことを言われても困りますね(やはり言葉遣いはもうちょっとだけマシでしたが、ユーザーの要望として向き合うのではなく明らかに面倒臭がられているのがヒシヒシと伝わってきました)」みたいな邪険な扱いを受けるのが常でした。

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続いて②で述べた メガネの度(ピント)の芯が正面ではなく下にズレた位置になっていて 正面を見たりスポーツの時など顎を引いて上目使いになった時に視界が少しボヤけて見え難いという不具合ですが、前述の通り当時私はテニスをやっていましたし オートバイにも乗っていた為 これは深刻な問題だったので、ほどなくレンズを作り直してでも解決したいと思うようになりました。

購入したお店に限らずメガネ店というメガネ店を片っ端から訪れ相談して回ったのですが、全てのお店で断られました。 理由は「メガネというものはデスクワークをすることを前提とした道具であり その時の視線は絶対に下目使いになるから、フレームに対してレンズを削り出しフィッティングする装置のノウハウは全て下目線の角度になるよう設計されているので、水平や顎を引いた上目使い目線にピントの芯を設定することはできない。 仮に無理やり芯を上に持ってきたくてもベースレンズのサイズがそれに対応できるような大きい物がない。 そもそもそんな不細工な物なんか頼まれても作るつもりはない」というものでした(実際、お店でそう断言されました)。

(赤い点が通常の目線なのに対してメガネの度の芯は少し下の青い点にあります。 スポーツの時やオートバイに乗る時の視線は黄色の点の位置になるのですが…)
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子供の頃からメガネをかけていたら刷り込み効果で「そういうものなんだろう」と何の疑問も持たなかったのかもしれませんが、なまじ成人してからしかも視力2.0から0.5までをたった一年間で急速に落ちていきなりメガネデビューとなったので、当時のメガネの構造的な問題をより顕著に感じることになったのでしょう。

 

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最初のメガネを買った時から四年後に二本目のメガネを買い求めました。 この四年間は業界的には激動の時期であり、いわゆる格安メガネのブランドが台頭してきた時期でもありました。 その間に業界内と市場で何があったのかは私には分かりません(これは個人的な想像に過ぎませんが、旧態然とした大名商売をしていたメーカーや販売店は新興ブランドの努力の前になす術もなく淘汰され、業界内に今更ながら危機感が芽生えたのかもしれませんね)

果たして二本目のメガネを買い求めたお店はニコン系の格安ブランドのお店だったのですが、店頭に陳列されていたフレームの内の3割ほどは かけてみるとキチッと水平が出る物でした。 そしてそれらはつるを畳んだ時に重なって厚みが嵩張ってしまう構造だったのですが、お店の人に訊いてみると「その方が実際にメガネをかけている時にちゃんと水平になるので度の芯がズレませんから、目が疲れ難くてオススメですよ」と言われました。

 

その言葉を待っていました…💧 

どれほどこの言葉を聞きたかったことか…💦

 

それ以来、引っ越しでその地を去るまでメガネに関しては全てそのお店でお世話になりました。
今回修理に出してまでまだまだ愛用し続けたいと思っているメガネは、このお店で最後に買ったメガネです。

 

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※(ちなみに今回買い求めたメガネはキチンと水平が出ていますし、度の芯はそれほど下の方に偏っておらず視界正面に近い位置にある 素晴らしい出来のメガネです。 またフレームを選ぶ時に店頭に陳列されているメガネをかけてみた限りでは どれも水平が出ていました)

 
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これは余談になりますが、昔から「メガネを作る時の視力検査はメガネ屋さんでもできるけど信頼性が低いので、眼科で視力検査を受けて処方箋を出して貰ってからそれを持参してメガネ屋さんに行け」という定説があります。 実際に身内からもそう言われたのでその通りにしてみたのですが 私の経験の範囲内で言えばこれはハズレでした。

最初のメガネを作る時、その後二年で近視が更に進んだので新しいレンズを入れる時、この二回でこの定説に従ってみたのですがダメとまでは言わないものの出来上がったメガネはそれほどしっくりきませんでした。
それから何年か経って別のお店を求めて行き着いた件のメガネ屋さんで新しくメガネを買ったのですが、この時は視力検査から何からすべてお店で行ってみたところ「初めてしっくりくるメガネが手に入った!」と感動したのを覚えています。

あまりに嬉しかったのでそれ以降のメガネは全てそのお店で買い求めました。 その間に視力は少しずつ下がって左右差も出てきていたのですが、「視力が下がったからといって馬鹿正直にそれぞれの目にジャストフィットさせると 低い方の目の視力がすぐに更に下がるので、低い方の目側のレンズの度は少しガマンした方がいいです。 そうすると低い方の目の視力が更に低下するのを予防できますよ」と助言されたので従ってみたところ、広がる一方だった左右の視力の差はそれ以上広がることはありませんでした。

 

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時代が変わったのかもしれませんね…

 

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